2020年11月20日(金)
バローロ試飲会その3

それは作り手が夢見ていた、

 

すぐに美味しく飲めるワインの誕生だ。

 

もちろんこれは皆に大歓迎された。

 

というのも出来て直ぐのワインは酸っぱくて

 

渋くて飲みにくく、蔵で瓶詰後2,3年寝かせないと

 

飲めなかったが、それが

 

すぐに飲めてお金に変わるからだ。

 

出来て直ぐに飲めなかったのが飲めると言うことは、

 

魔法のような味の化粧できるのを意味した。

 

特に2000年以降はその傾向が強く、

 

味が薄いのをアルコール度数を上げて隠し、

 

コクがないのを樽を使っていないのに樽の香りを

 

付ける方法等々魔法のようなテクニックが出現した。

 

当然お金の臭いに群がる輩も増えて、

 

世の中が白黒から天然色のカラーに変わったようだった。

 

このテクニックは外れ年が当たり年に変わり、

 

その結果生産者に億万長者が沢山生まれ、

 

そのワインを点数評価する評論家にもお金が回っていった。

 

これでめでたしめでたしとならないのが世の中で、

 

この産業革命に乗れなかった良識ある人達から

 

反感を買ったのは当然だろう。

 

3歳の子供が大人のセリフを言うようなもので、

 

それはそれで頼もしくも将来が楽しみとも思えるが、

 

20年経っても同じなら、誰からも称賛されない。

 

そう、ここが肝心なのだが、

 

成長の伸びしろが少なく、熟成しないワインの誕生でもあった。

 

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