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最高に美味しいワインはロマネコンティではなく
リシュブールと言う人が多い。
ロマネコンテイに来た客を帰りに自分の家に連れてきて、
自分のリシュブールを飲ませ、
このワインの方が美味しいと言って憚らないのが、
共同経営者だったルロワ。そのような営業努力もあり、
アメリカではルロワのリシュブールの方が人気があるようだ。
しかし上には上がいて、
知名度が低く忘れられつつある中にキラリと光るものがある。
この3本はそれぞれ美味しいのだが、
左端は有名なロマネコンティで、
あのルロワが共同経営に入る前の
最後の桶売りを瓶詰したもの。
肩に貼ってあるはずのラベルが無く
皆が偽物か?と疑ったが、
一番へたくそな造り手でテデュレールというらしい。
しかし、飲んだ当日は抜栓後4時間以上も楽しませてくれた。
次は、一時代を築いたジャングロのもので
これもロマネコンテイを凌ぐと言われているもの。
そして、同じシャルルでもノエラではなく
ダークホースのシャルルヴィエノ。
以前ワイン会でリシュブールを飲み比べることにしたのだが、
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これら6本のうち一番旨かったのがシャルルヴィエノ。
圧倒的なバラの香りと胸の奥からとろけてしまうような味わい。
これを始めに味わってしまったので、
他のワインは皆霞んでしまった。
有名なルロワの’88以前のリシュブールの中身は
シャルルノエラのものだった。
自分のラベルで出すものと他人のラベルが貼られるものと
どちらに美味しいワインを入れるだろうか?
もちろん自分のラベルに決まっているが、
それを軽く上回ったのが黒いラベルのシャルルヴィエノ。
ワイン会のメンバー達も最初からこれが出たので、
面食らったと思う。
ローヌの銘酒を密かにブレンドしていたのは公然の秘密だが、
ロマネコンテイを負かす美味しさの前には
すべてを許される気がする。
ただ、この圧倒的な魅力は誰にも気付かれることなく消えてゆく。
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