2024年1月23日(火)
新春ワイン会  シャンパーニュの真髄を探る

1月20日はある意味で実験的なワイン会でした。

 

当たり年のクリュグと同じく当たり年のアヤラ、

 

それに2000年代初めの若いカステラーヌ。

 

これらを順番に50mlづつテイスティング。

 

何故このようにするかといえば、

 

うま味成分は重くボトルに沈んでいるので、

 

飲み始めの上部と下部では著しく味が変わります。

 

だから1杯ずつ順番に次いで回るので、

 

最後まで味わいの変化を確認できます。

 

最初の若いカステラーヌは味以前に泡が多く、

 

12度セラーから移して0度で3時間

 

冷やし込んでも冷やし足りません。

 

残念ながら、若いって素晴らしい!ではなく、

 

味わいの薄さを泡で持ち上げている様子。

 

畑の広さは変わらずとも生産量が増えている地域。

 

ということはこのクラスは自ずと味が薄くなるのは

 

当然なことかな?と。

 

オードブルは撮り忘れてしまいましたが、

 

リクエストがあった天然ぶりかま12k物、

 

まぐろハム、サラミ、

 

フォアグラ奈良漬、自家製明太子、サラダ

 

そしてこの写真の天然ぶり刺身です。

 

丸めないと器からはみ出す大きさで、

 

旨味も口に入りきれないほどたっぷりで、

 

脂分をシャンパーニュが洗い流してくれて、

 

皆さんいくらでも食べられそうでした。

あわびと魚介のブールブランソース。

 

えび、帆立、牡蠣が脇を固めます。

 

これは我が家の定番で魚系と良く合う組合わせ。

 

そしてもちろんシャンパーニュとも高相性です。

で次はバターキャラメルにオレンジとレモン、

 

それに20年熟成のシャンパーニュヴィネガーと

 

同じく20年熟成のコニャックで仕上げた

 

オレンジソース。

 

柑橘の酸味がシャンパーニュに寄り添います。

 

このクリュグは今は1本¥200000でも

 

買えないものを、

 

なんと、メンバーの方から協賛頂き、

 

今回の企画が実現しましたので、

 

皆で手を合わせてAさんに感謝しました。

 

そのクリュグはお昼のテイスティングでは、

 

今一つ、どころか3つくらいの状態。

 

お預かりしたこちらの保管が悪かったのかと

 

とても悩みましたが結果は大成功で、

 

ボトル後半から突然化けて景色が変わり、

 

嵐から好天になり

 

「旨味は沈む」を体験できました。

 

これは自分に言い聞かせている事ですが(( ´艸`)、

 

だから飲むときにコルクを抜いてはダメなんだと。

龍神丸と塩だけで炊いた「タコ飯」

 

 

そして3L のダブルマグナムに移ると、

 

あらあら不思議、ぐいぐい飲める世界が広がる。

 

当然ながら初めての方は目を丸くする、

 

そんなはずはない!と。

 

ワインの資格をお持ちの方でもこのことは

 

ご存知ない方が多いようで、

 

皆一様に

 

「大きなボトルは熟成がゆっくりだから」と宣う。

 

So what?

 

だからそれがどうしたの?と思うのだが、

 

誰も明確な答えを示してくれる人はいませんね。

 

まずこの大きいサイズは機械詰めできないので、

 

すべて手詰め。

 

それと美味しい原酒が沢山入っている事。

 

だからストレスがかからず伸びがすごい。

 

そして「ここアンダーライン」というところが、

 

だから酔い心地が頗る良いというところ。

 

生産量が少なく蔵の看板商品なので、

 

どこの誰に売ったか記録がある、はず。

 

だから4倍大きい瓶に入っている希少性よりも

 

味が10倍ほど美味しいことに価値がある。

 

24時間前に抜栓し、飲み始めて4時間経っても

 

一向に変わらず、

 

「逆にもっと旨くなる!」と一同驚愕!!!

 

小樽発酵で酸化のニュアンスの強い

 

クリュグの開かせ方と、

 

3L の開かせ方の実験は成功だったと思います。

 

いつもは合間に皆さん水を飲むのですが、

 

誰も飲まず、シャンパーニュを

 

「朝まで飲みたい」状態でした。

 

最後はおまけのサントクロワデユモン。

 

これはチロルチョコの甘栗チロルと

 

アップルパイに合わせてお開きでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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