ワインは、原料のぶどうの成熟具合によって味が決まってしまいます。
理想的な年は、春から天気が続き、その後程よく雨が降り、
収穫前の3週間は地面が乾きすぎるくらい、遅い残暑に恵まれると
「ぶどう」は喜んで美味しい実をつけます。
簡単に説明してしまいましたが、このような年は50年以上熟成が続く、
美味しいワインができます。
ヴィンテージで言えば、写真左から
1982年 シャトームーランデカリュアド(ラフィットのセカンド)
黙って飲んだら「誰がセカンドって言ったんだ。連れてこい!」
と思わず叫んでしまいます。グランクリュと間違えるほどの旨さ。
1978年 ヴォーヌロマネ レシャンぺルドリ ダユ
この年の特徴で、とても若々しい柔らかな酸味が感じられ、
甘く長い余韻が続きます。
1971年 シュヴァリエモンラシェ シャルトロン
白ワインは赤ワインの1.5倍くらい早く熟成する為、
このヴィンテージをいい状態で飲んでいる人は少ないかもしれません。
余りの旨さに止まらなくなってしまい、先日一人で開けてしまいました。
大袈裟ですが人類の宝です。
1964年 モルゴン クリュボジョレ
東京オリンピックの年は良いワインが沢山できました。
ピノノワールの半値で楽しめる50歳のワイン。
滑らかさにうっとりします。
1969年 リシュブール ジャングロ
このころはDRC以上と言われていた名品です。
ぶどう樹齢や生育法など全てのお手本とされて物の一つ。
古典を知らずに現代を語れません。思わず「黙祷」してしまいます。
1953年 シャトーヴューシャトーセルタン
これも思わず目を瞑って跪いてしまいます。
「赦しを得た」感じのワインです。
どこまでも心が穏やかになり澄み切った気持ちになれます。
点数を付ければ100点のワイン。
これを飲んで美味くなければ、ワインは合わないかもしれません。
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