2014年10月10日(金)

 

いつも読んで頂いてありがとうございます。

毎日、古いワインと肴(魚)を美味しく楽しむヒントを書いています。

今日は、テニスの錦織君が「本当は鮎(あゆ)が食べたかった」という部分が、

ニュースではカットされ、のどぐろ(赤むつ)だけが話題になってしまいましたが、

この鮎とワインのお話です。

写真の物は、今朝入荷の天然鮎で、りっぱな卵は「うるか」にすることにしました。

うるかは塩辛の事で(塩分20%以上の保存食でしょっぱい)、

通常は少しずつ舐めながら熱燗に合わせます。

でもそれでは当たり前すぎるので、ワインと楽しむ組み合わせを紹介します。

いつも鮎は塩味のスモークにするのですが(天然物はスモークの香りに負けません)

今日はワインと合わせる2種類の味付けにしました。

白ワインを数種類ブレンドして、それに塩5%と糖分を少々入れ

「針打ち」した鮎を漬け込み(2日間)、そして焼きます。

もう一つは、日本酒と甘麹に塩5%の味付けで、

同じように2日間漬け込んでから焼きます。

鮎がとても力強く仕上がるので、赤ワインでもいいのですが、

今日は、しなやかで熟成の効いた、きっと誰も選ばない白ワインにしました。

 

 

左から

1999年 トゥーレーヌ
酸味が穏やかなで飲み易く、「ぐっと」飲めてしまいます。
とても危険なオーガニックワインです。

1988年 Rドリューセック
とっても甘い香りとスッキリ目の覚めるようなさわやかな酸味が特徴です。
これがあれば、丸ごと鮎を2-3匹食べられそうです。

1966年 コトーデュレイヨン
甘口とフランス語で書かれていますが、48年経ってもすっきりさせる
「酸味」は健在です。美味しく人生を振り返りながら鮎を食べるのもいいですね。

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