2020年11月20日(金)

コロナ騒ぎのお陰で、ささやかながら対策を取ることにしたのは

 

試飲会場の空間除菌の為のオゾン発生器。

 

効果は目に見えないが、発生するオゾン特有の臭いがあり、

 

メーカの説明だとこの臭いがすれば大丈夫とのこと。

 

とりあえずこれらで準備をしてお迎えした皆さんが

 

どのくらい食経験をされているか

 

分からないまま始まった。毎回、

 

一番驚かれるのが主役のワインではなくグラス。

 

知り合いに言わせるとこれは、

 

「1000円のワインが10000円になるグラスだ」と。

 

その正体がロブマイヤーという超優れものグラス。

 

このグラスを体験することで、こちらの伝えたいことが

 

半分は理解できるはずだ。

 

料理の仕上がりは包丁で決まるように、

 

ワインの良さはグラスの切れ味で決まる。

 

実際にはA社のグラスとロブマイヤーグラスに

 

同じワインを同量注いで試して頂く。

 

するとグラスに顔を近づけた時の香りの違いで、

 

「あれ、こんなはずじゃない」と

 

皆が必ず口にする。

 

そう、飲む前に勝負はついているのだ。

 

黙っている人でも表情から心のざわめきが聞こえてくる。

 

先日参加された1940年代生まれのマダムは、

 

同じように2つのグラスでお出ししたら、

 

少し‛むっと’されたが(馬鹿にされたと思ったらしい)

 

飲み終わって、

 

「今までもったいないことをしてきたわ」と

 

しみじみおっしゃった。

 

その2へ続く

 

 

 

 

 

 

クリアスペース
2020年11月3日(火)

ジゴンダスと聞いて、

「大したことない!」という人は

ワインにお詳しいかもしれない。

でも、

知識として詳しくとも体験したことが無ければ

 

話にならない。

まして今年68歳と63歳のロゼとなれば

 

知っている方が変人扱いされる。

 

それほど特別なワインを開けるので、

こちらもコロナ禍の中何人集まって頂けるか心配だった。

今回のトリを務める

 

(いや皆が主役を張れる実力だが)

ピエールアマデユという作り手は1928年から

ジゴンダスを名乗っているので筋金入りだ。

いつもは80年代か泡物から入るが、

この夜はいきなり78年から。

それはコルトンが力強くなったような雰囲気たっぷりで、

 

本当にこれだけで完結できそうな熟成感。

女性陣から「アルコール度数が高い!」

と言われたが

何れも表示がない(笑)。そう、

そのくらい前のを飲んでるんですよ。

こちらも笑いをこらえながら答える。

次の’66は本領を発揮できなかったが、

飲み進んでつまみと合わせると

 

文句なく楽しませてくれた。

そして昼間のチェックで

まだ寝ていたロゼの’57.

 

マグナムなので2倍以上の時間がかかったが、

つまみにも寄り添い、

皆を夢の世界へ誘ってくれた。

そして大とりの’52.

本当に信じられないが

これが一番コンディションが良く、

若若しかった。

またここで美魔女に合えるとは思っていなかった。

つまみは勉強会で頂いたお題に沿って、

ワインに張り合うことなく、

2,3歩下がった感じの

家庭的な物にした。

サラダ、ソーダブレッド、焼きリンゴ、

 

牡蠣スモーク岩ノリソース、かつお焼き浸し、アニョーフュメ

 

柳かれい酒焼き

 

針打ちした柳かれいを一晩、

 

酒塩に漬けて、焼いた。

べっこうしじみ北上川産

 

酒蒸しにしてから3倍のだしで伸ばし、

 

塩、醤油などで仕上げた。

 

結論は毎回同じだが、

 

20年より若いワインは、

 

料理の塩気を嫌い、

 

合わせるのが難しい。でも

 

30年以上経ったワインは料理の邪魔にならず、

 

寄り添ってくれる。

 

 

それが家庭料理であっても。

 

 

#ジゴンダス

#ピエールアマデユ

#コートデュローヌ

#生まれ年ワイン

#1952年ジゴンダス

#1957年ジゴンダス ロゼ

 

 

 

クリアスペース
2020年10月27日(火)

カレーに合うワインなんてないんじゃないの?

 

とよく聞くが本当だろうか?

 

それで特別のマリアージュをお披露目することになった。

 

いつものようにつまみ無で一通り飲んでみる。

 

初めのシャンパーニュは色と熟成香で

 

20年以上熟成しているのがわかる。

 

次のサントクロワデユモンは甘口の中では酸味が多く、

 

飲みやすい部類だが、

 

セミスイートのシャンパーニュの後ではとても甘い。

 

そして順番と温度を間違えた

 

3本目はとても円やかで辛口の41歳。

 

これを最初に飲んだ方が良かったと

 

思わせるほど辛口。

 

とりあえず3種類のカレーと合わせてみる。

 

初めは辛すぎないガーリックシュリンプのカレー。

 

次は桃とバナナをコンポートのベジフルカレー。

 

最後はカツカレー。

 

何れも好評でどの組み合わせも楽しめたようだ。

 

そして用意したチーズケーキは3種類。

 

普通のクリームチーズ、マスカルポーネ、

 

そしてティラミス。

 

どのケーキにも違和感なく甲乙つけ難かったが、

 

世間では一番評価が低いはずの

 

’94サントクロワデユモンに軍配が上がった。

 

結論は「甘い味と辛い味は親和性があり、

 

友達同士と言うこと」。

 

これを応用すれば、

 

四川料理等辛い料理とも楽しいマリアージュを楽しめそうだ。

 

 

 

#カレーとチーズケーキに合うワイン

#チーズケーキに合うワイン

#カレーライスに合うワイン

#テイラミスに合うワイン

#ガーリックシュリンプカレーに合うワイン

#貴腐ワイン

#ボルドー甘口ワイン

#サントクロワデユモン

#シャンパーニュ ドミセック

 

クリアスペース

PAGE TOP