2021年7月2日(金)
6月勉強会

今回は初めての方が3名もいらしたので、

 

我が家のスタンダードのワインを

 

お試し頂くことにした、

 

お題は「蔵出し空輸ワイン勉強会」。

 

我が家のスタンダードは条件が許す限り

 

生産者から直接買い付け、空輸し、

 

それを自社セラーで20年以上育てて(熟成させて)いる。

 

そして輸入する際は外気温18度以下の時期を選ぶ。

 

ただ最近知ったのだが、

 

資本力のあるインポーターは夏場でも

 

輸入できるだけのノウハウがあるらしい。

 

(まったくもって世間知らずである)

 

テイスティングのグラスはロブマイヤーバレリーナシリーズ、

 

そしてワインは前日24時間前に抜栓しリコルク。

 

そうすることで、

 

ゆっくりと酸化が進み香りと味の花が開く。

 

冬場などは追加で

 

6時間前にデカンタージュをする

 

(赤ワインとモンラッシエ系)。

 

だからこれと同じ条件でテイスティングできるのは

 

あまりないかもしれない。

 

 

初めての方が飲んだことがあるかと思い

 

ジャナスのロゼでスタート。

 

3種のブドウをブレンドしたもので、

 

事前の試飲では楽しませてくれたが、

 

本番では引き立て役に回ってしまった。

 

次は一押しのシャンパーニュで、

 

「ヨーロッパに顧客が1000件あるので、

 

日本には輸出しない」

 

と断られた(1996年当時)アンリグトルブ。

 

この年にゴーミヨー最優秀栽培者を受賞し、

 

ブレイクした。

 

ここの亡くなった爺さんにご馳走になった

 

1959年の泡の優しさは今も忘れられない。

 

2年続けて訪問し、

 

ほとんどのラインナップを購入したが、

 

評価してくれる人が居なくて、

 

幸運にも世の中には我が家の在庫だけ?

 

になったようだ(このシリーズのみ)。

 

肝心の味だが、’87と’85を飲み比べると

 

明らかに’87が若く初々しい。

 

2つ年上の’85もエビと卵のブールブランに

 

最高のマリアージュで

 

安定感がハンパなく、飲み続けられる。

 

赤も飲みたいという声で開けた

 

’85のニュイサンジョルジュは、

 

訳知りのプロには馬鹿にされたが、

 

よくよく調べるとアメリカ経由で

 

草臥れたものが一時流通していたらしい。

 

こちらはバリバリの蔵出しで

 

美味しくなったのは本当に最近。

 

という事は相当に若くガチガチ。

 

例によって6時間前のダブルデカンタージュで

 

開いた味と香りに、

 

マダムkは「甘い!一口ごとに香りが変わってすごい!」

 

を連発する。

 

間髪を入れずに合わせた

 

マグロヅケの握りも見事に寄り添い、

 

予想外のマリアージュをお届けできた。

 

ただ、中締めにも関わらず

 

皆揃って盛り上がってしまい、

 

宴?(勉強会のはずだが)は

 

延々と続くこと4時間。

 

想定外の’94サントクロワデユモンの

 

甘口で締めさせて頂いた。

 

でも世の中には流通に乗らない素晴らしい物がある

 

という事を体験頂けたのは光栄でした。

 

 

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