2015年9月8日(火)

せっかく生まれ年のワインを開けたのに、

 

「へんな臭いがして美味しくない」。

 

こんな時ワインが悪くなっていると思ったことはありませんか?

 

この写真のように30年以上前の物はコルクを抜いても

 

すぐには美味しくなりません!

 

だってワインがまだ眠っていて味も香りも

 

お休みの状態なんですから。

 

だから、何かで起してあげなくては美味しく飲めませんね。

 

 

本当は飲む前の日にコルクを抜いて、

 

ゆっくり目覚めさせるのが良いのですが、

 

時間のない人は、1杯分づつ真空袋に入れて、

 

写真右の超音波メガネ洗浄機で

 

5分刺激をすると早く飲めるようになります。

 

飲み残したときは必ず、写真左の

 

窒素ガススプレーで瓶の中の空気を追い出すと、

 

2-3日楽しめます。

 

両方とも¥2000位で、何度も使えるので準備しておくといいでしょう。

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2015年8月7日(金)

甘みは旨みとよく言われますが、

 

1970年代くらいまではこれらのワインは

 

とても人気がありました。社会が豊かになると、

 

食事の傾向が変わり、酒類は

 

辛口になると言われています。が、

 

これらのワインをただで飲んでもらっても

 

「不味い!」という人はいません。

 

ただ何となく、赤ワインのフルボディに手が伸びる

 

だけなのでしょう。

 

写真左端から、1939年シャトークテ、

 

1955年シャトーディケム

 

1961年シャトートリュエ、

 

1967年クロ シャポンセギュール、

 

1988年Rドリューセック、

 

1994年シャトーラボリ。

 

貴腐ワインの原料のぶどうは、

 

樹になっている時から貴腐菌の作用でぶどうの中で化学変化

 

が起きて、普通のぶどうとは違った育ち方をするため、

 

美味しさのピークが来るのが遅いだけでなく

 

増加したミネラル分の作用で酸化、

 

劣化ともに遅くなるようで、

 

普通のワインと比べると日持ちするワインです。

 

お勧め料理は和食で、料理に砂糖、

 

みりんを使うため、他国の料理と比べると、

 

デザートと料理の区別が曖昧で、

 

食中酒として合わせても違和感がでません。

 

きっと料理とワインの両方の良さを感じる程よい

 

距離感がでるからだと思います。

 

右端のシャトーラボリはこの中ではまだ若者で、

 

甘みが前面に出て、

 

ぶどう由来の香りに支配されている味わい、

 

でもこのクラスではこなれた熟成感で楽しませてくれます。

 

おうちで食べるカレーライス、

 

肉じゃが、甘い卵焼きにとても良く合います。

 

次のRドリューセックは甘い香りで辛口ワイン。

 

飲み始め、口に入れた時は甘口で、

 

飲みこむ頃は辛口の不思議な味の個性です。

 

これは貴腐菌が上手く着かなかったぶどうで

 

造られた辛口ワインなんです。

 

だから途中まで甘く、後で辛くなるんです。

 

先月から続く猛暑の時にスッキリ暑気払いするのに

 

最高のワインです。

 

1967年のこのワインから味わいが別世界になります。

 

この頃から本領発揮で、

 

「ヴァンモワルー(デザートワイン)とはこうゆうものですよ」

 

と言える代表的な味です。

 

とにかく出しゃばる味がなく、甘すぎず、渋みもなく、

 

ただ穏やかに心地よい世界へ

 

誘ってくれます。

 

これと対照的なのが1961のワインで、

 

シェリーのフィノのようにすっきりと辛口で、

 

甘みを全部使い切って発酵させた貴腐ワインという味です。

 

ブラインドで飲んだらヴィンテージシェリーと間違うでしょう。

 

そんな中で魂をつかんで離さないのは、

 

とても素晴らしい仕上がりの左端のシャトークテ。

 

このようなワインを飲んだことのない

 

このワインと同じ年代のうちのフェローがとても感動し、

 

ビニール袋に入れてもって帰りたい

 

(女房に一口飲ませたい)と言い出したほどの旨さ。

 

とにかく円やかで、甘すぎず、穏やかで、

 

あらゆる料理と寄り添い幸せになれる仕上がり。

 

これに比べれば、シャトーディケムはまだまだ若く感じますが、

 

当たり年でぶどうの選別も

 

抜群なのは、一口飲んだだけで分かるほどの格の違いを感じさせます。

 

甘みも酸味も前に出てきませんが、

 

きっと陰に潜んでいるのだろうと、飛びっきり酸っぱくて

 

こってり甘いレモンのタルトをオーダーし、

 

合わせてみると驚くほどの酸味を感じ、更に

 

タルトよりも甘い味わいに支配されました。参りました。

 

 

今の時期なら、このようなパッションフルーツのタルトがもっとお勧め。

 

美味しく飲むポイントは、

 

1)できれば1970年代以前の物を探す。

 

2)前の日にコルクを抜いて、すぐにリコルク。

 

3)甘み、酸味のある料理と合わせる。

 

4)鉄板は、シュークリーム。

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2015年7月20日(月)

簡単に言って「古いワインは味が濃くて美味しい」に尽きます。

 

なぜかと言えば、

 

写真のモエシャンドンの70年代の物は、

 

生産量が今の半分以下で、

 

寝かせたから美味しいだけでなく、

 

元々の味わいの豊かさが違います。

 

堀賢一著ワインの個性(p116から抜粋)によれば、

 

シャンパーニュの生産量は

 

1940年代1ヘクタールあたり24ヘクトリットル、

 

1980年代1ヘクタール66ヘクトリットル、

 

2005年は95.625ヘクトリットルです。

 

同じ予算で、若くて

 

有名な物も良いのですが、点数に惑わされているうちに、

 

写真のような飲む歴史遺産が

 

消えつつあります。

 

 

2003年のドンペリロゼに¥26000払うなら、

 

知名度は低いのですがこの写真のような、

 

ポールボキューズ料理コンクールスポンサーの

 

アランティエノ、日本にも少量入荷している、

 

アンリグトルブなどはもっと

 

コストパフォーマンスが高く、美味しさに驚くでしょう。

 

更にもう少し予算を足せば、言わずと知れたモエシャンドン、

 

そしてロシアをシャンパーニュで水浸しにしてしまうと

 

言われたヴーヴクリコなどなど。

 

バックヴィンテージを探せばまだ見つけられるので、

 

急いだ方がいいですね。

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