2014年10月13日(月)

お休みの日に普段の慌ただしさを忘れ、ゆっくり美味しいワインを飲むのは

とても気持ちの良いものですね。

 

 

特にこのような30年以上前の当たり年のワインは

最初の香りをかいだだけで、ぶどう由来の香りはあまり感じられず、

花や果物、さらに土壌や風の香りなど「ぶどう畑」の環境、つまり

ぶどうが育った風景などを感じます。

次に一口味わうと、目を開けたままなのに、現実とは違がった景色が

見えてきて、なぜか思い出の中へ誘ってくれます。

これが古いヴィンテージワインの醍醐味で、時間が造り上げた

「飲む芸術」です。

 

 

キャップシールの材質、デザインなど時代を感じます。

 

 

色調はオレンジ色が入りますが、現地で30年以上熟成させたものを

空輸したので、通常の船便の物とは圧倒的に鮮度が違い、「美味です」。
今日はもう一本、国産のワインを開けました。

 

 

2006年 キザンワイン 甲州

このワインはとても気軽に楽しめて、

12度以上のアルコール分をあまり感じさせません。

今眠りについているのであと5年くらい経つと、もっと美味しくなりそうです。

 

 

女将が留守なので、このようなスーパーの惣菜でもうまく合わせてくれます。

同じワインでも、環境の違いなどで表現する味わいが変わるので、

合わせる食べ物を考えれば気軽に楽しめますね。

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2014年10月11日(土)

めっきり秋らしくなって、夏の疲れが出ていませんか?

そんな時は美味しい物を思う存分食べるのがいいですね。

今日は「天然鮎」と同じような「きゅうり」の香りがして、

夏の余韻を感じさせる物です。

 

 

それがこれ「日本一の赤貝」です。

千葉県や日本海側の物に比べ、仙台で取れる赤貝は

味、香り、余韻の長さ、どれをとっても最高です。

 

 

中を開けてみるとこんな感じ。(期待通りかな?)

これは特大サイズで、1個でお寿司2個分です。

そして、ひもと貝柱を「きゅうり」と一緒に海苔巻にすると大変なことになります。

財布が許すならば「いつまでも食べ続けていたい」状態になり、

わんこそばならぬ「わんこ寿司」突入間違いなしです。

5-6年前、鮨屋さんのカウンターに座り、お酒(ワイン)のお蔭もあり、

「わんこ寿司」になった経験があり、40個くらい食べたところで、

「親方、そんなに食べてないよね?」などとトボケタことを平気で言っていました。

この赤い食べ物は日本一危険かも知れません。

 

 

そんな時合わせるワイン達は

左から
1974年 シャサーニュモンラシェ ラモネ
熟成40年で円やかさが出て、赤貝だけでなく寿司飯の味わいも
美味しく感じさせてくれます。

1969年 シャトーラフルール
これはお誕生日にでも飲んでください。
食べ物はなんでも合います。(味も値段も最高)

1978年 ニュイサンジョルジュ レプレット
お寿司に合わせるために造られたような
うっとりする甘い香りと味わい。

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2014年10月10日(金)

 

いつも読んで頂いてありがとうございます。

毎日、古いワインと肴(魚)を美味しく楽しむヒントを書いています。

今日は、テニスの錦織君が「本当は鮎(あゆ)が食べたかった」という部分が、

ニュースではカットされ、のどぐろ(赤むつ)だけが話題になってしまいましたが、

この鮎とワインのお話です。

写真の物は、今朝入荷の天然鮎で、りっぱな卵は「うるか」にすることにしました。

うるかは塩辛の事で(塩分20%以上の保存食でしょっぱい)、

通常は少しずつ舐めながら熱燗に合わせます。

でもそれでは当たり前すぎるので、ワインと楽しむ組み合わせを紹介します。

いつも鮎は塩味のスモークにするのですが(天然物はスモークの香りに負けません)

今日はワインと合わせる2種類の味付けにしました。

白ワインを数種類ブレンドして、それに塩5%と糖分を少々入れ

「針打ち」した鮎を漬け込み(2日間)、そして焼きます。

もう一つは、日本酒と甘麹に塩5%の味付けで、

同じように2日間漬け込んでから焼きます。

鮎がとても力強く仕上がるので、赤ワインでもいいのですが、

今日は、しなやかで熟成の効いた、きっと誰も選ばない白ワインにしました。

 

 

左から

1999年 トゥーレーヌ
酸味が穏やかなで飲み易く、「ぐっと」飲めてしまいます。
とても危険なオーガニックワインです。

1988年 Rドリューセック
とっても甘い香りとスッキリ目の覚めるようなさわやかな酸味が特徴です。
これがあれば、丸ごと鮎を2-3匹食べられそうです。

1966年 コトーデュレイヨン
甘口とフランス語で書かれていますが、48年経ってもすっきりさせる
「酸味」は健在です。美味しく人生を振り返りながら鮎を食べるのもいいですね。

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