2022年8月1日(月)

初めてこのブログを見る方もいらっしゃると

 

思うので1980年代以前の

 

ワインの扱いについて説明します。

 

色々と説はありますが、

 

私がやってみて良いと思ったものは

 

以下の通りです。

 

40年近く空気に触れていなかったワインは

 

コルクを抜いても直ぐには酸化せず、

 

当然香りも味もそして色も出ません。

 

ではどのタイミングで抜栓して

 

空気に触れさせればいいか?

 

これが一番の問題。

 

インスタグラムでたくさんのフォロワーを持つ

 

フランソワ オドゥーズさんは、

 

飲む6時間前にコルクを抜いて

 

立てておくと言っている。

 

これも試してみたが、半分はそれでいいが

 

残りが開かないで終わってしまう。

 

出来れば飲み始めから全開で、

 

満開の花を愛でるように最後まで楽しみたい。

 

パニエやクレードル(読み方の違う同じもの)

 

にコルクを抜いた後寝かせて

 

30分から1時間待つのもやってみたが

 

映画の予告編を何度も見ているようで

 

不十分に感じた。

 

だから良く言われているセリフの

 

「このワインは明日美味しくなる」を実践して、

 

飲む前日に抜栓してすぐにコルクを差し戻し、

 

(コルクがない時はこれ)

 

https://www.globalwine.co.jp/shop/c/c302003/を

 

かぶせて24時間待つだけ。

 

もちろん冬場の赤ワインは

 

温度を20度以上に上げるのは必須。

 

さて今回の80年代のシャンパーニュも

 

全て前日に抜栓し、

 

専用のストッパーを付けて保存した。

 

その2へ続く。

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2022年3月22日(火)

蔵出しワインとは

 

インポーターによって色々あるが、

 

我が家では出来るだけ

 

外気温が20℃を越えない時期を選び、

 

全て空輸で1週間以内に生産者から届く。

 

多分日本一小さい名ばかりインポーターなので、

 

1本からでもこまめに対応している(宣伝( ´艸`)。

今回のは3年前に続き、

 

(この時は100年前のワインと言うことで

 

1919年を中心にした)

 

ジュルベランのニュイサンジョルジュを確認した。

 

これらのワインは前回試飲の時に分かったのだが、

 

1970年以前の物はリコルクしてあった。

 

人によってはこのリコルクを

 

目の敵にする人がいるが、

 

25年前のリコルク時にブレンドされた

 

若いワインが、

 

元の古いワインとブレンドされ熟成すると、

 

中々素晴らしい景色と雰囲気を醸し出す。

 

一言でいうと‛美魔女’になっているのだ。

 

寄り道しないで届いたものを

 

25年位セラーで大事に育てたものは

 

一同目からウロコ、だったはず。

 

どの位すごいかと言えば、最後まで残った’45が

 

一番のびやかで表情豊かな、なんちゃって77歳。

 

 

 

いつも飲み初めはオードブルの前に一通り味見。

 

一番若いのが1985年で、

 

ふつうならトリだろう。

 

でもこれ以前と以後で(多分一番は経済的理由で)

 

激しく味が変わり、

 

以後の物は伸びしろがとても少ない。

 

まだ若々しい’85の次は急に奥行きがあり、

 

スケール感が半端ない1971年マグナム。

 

これは瓶が大きいだけでなく、

 

瓶詰めストレスフリーなので

 

味と香りがどこまでも溢れ出て大変なことになる。

 

皆ここから進めなくなってしまうほどの美味さ。

 

’71は当たり年だし、

 

蔵出しのコンディションがいいので

 

美味しいとは予想してはいたが、

 

あまりにも予想を越えてしまうと

 

皆立ち止まってしまう。

 

それでも振り切って’62、’59,そして’45へ。

 

悪い年ではない’62でも’71の後では影が薄く、

 

当たり年の’59もかなり美味しいが

 

皆首を縦に振らない。

 

トリの’45になって初めて’71に対抗できる。

 

大番狂わせのテイスティングになった。

 

合わせたつまみはサラダ、

 

トリュフカマンベール、つぶスモーク、

 

まぐろサラミ、花咲かにバター、

 

寿司は 本マグロ赤身ヅケ、

 

日本一の赤貝閖上(ゆりあげ)産 、うに塩辛

 

メインは 銀鱈とごぼうのローストいちごソース

 

 

総括としてはワインは生もので

 

瓶に入った’刺身’なので、

 

ヴィンテージものは特に輸送と保管に注意し、

 

適切に管理すれば驚くほど満開に咲いてくれる。

 

 

 

 

 

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2022年2月28日(月)

今月はやっと飲み頃になった90年代イタリアと

 

通常飲んでいる80年代の差異、

 

 

そして珍しい90年代のデザートワインを試した。

 

 

最初は樽熟がほとんどなく酸味が特徴の’96から。

以前はこういう酸味が際立った

 

ぶどう本来の個性を前面に出した

 

ワインがイタリアいや世界の標準だったのを

 

体験できる味。

魚介類のブールブランソースに合わせると、

 

信じられないくらいこのソースの脂分と寄り添い

 

綺麗に流してくれる。

 

だからいくらでも食べれれてしまう。

 

次の’98は樽熟しているものの、

 

現在流通しているような

 

樽の味が前面に出たものとは違う。

 

ヴィンテージの違いからか

 

タンニンの渋みがまだ強く、

 

でも酸味はほぼ丸くなっていて、

 

充分美味しく飲める。

 

次は飛び入りの’83フィトウー。

 

南仏の穏やかな天気のような優しく、

 

肩の力が抜けたような柔らかい酔い心地。

 

これを体験してもらうためにこの前に90年代を

 

開けたようなもの。

 

いちご牛たんにもとても良く合い、牛たんの旨味、

 

いちごの香りそれぞれを損なうことなくまとめる。

そして登場したタコ飯とも見事なマリアージュ。

 

日本酒と塩だけで茹でたタコと

 

そのゆで汁で炊いたもの。

 

日本酒に合わせるより、

 

こなれた80年代のワインのほうが楽しめる。

 

最後の珍しいデザートワインはジンファンデル。

 

これがまさにいちごリキュールの味なので、

 

‘いちご大福’を合わせた。

 

だれもこれに合わせようと思わない

 

一同驚愕のマリアージュ。

 

仕掛けたこちらも皆の顔色で真意を確認できた。

 

ちょっといつもより張り切り過ぎた勉強会だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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