コロナ騒ぎのお陰で、ささやかながら対策を取ることにしたのは
試飲会場の空間除菌の為のオゾン発生器。
効果は目に見えないが、発生するオゾン特有の臭いがあり、
メーカの説明だとこの臭いがすれば大丈夫とのこと。
とりあえずこれらで準備をしてお迎えした皆さんが
どのくらい食経験をされているか
分からないまま始まった。毎回、
一番驚かれるのが主役のワインではなくグラス。
知り合いに言わせるとこれは、
「1000円のワインが10000円になるグラスだ」と。
その正体がロブマイヤーという超優れものグラス。
このグラスを体験することで、こちらの伝えたいことが
半分は理解できるはずだ。
料理の仕上がりは包丁で決まるように、
ワインの良さはグラスの切れ味で決まる。
実際にはA社のグラスとロブマイヤーグラスに
同じワインを同量注いで試して頂く。
するとグラスに顔を近づけた時の香りの違いで、
「あれ、こんなはずじゃない」と
皆が必ず口にする。
そう、飲む前に勝負はついているのだ。
黙っている人でも表情から心のざわめきが聞こえてくる。
先日参加された1940年代生まれのマダムは、
同じように2つのグラスでお出ししたら、
少し‛むっと’されたが(馬鹿にされたと思ったらしい)
飲み終わって、
「今までもったいないことをしてきたわ」と
しみじみおっしゃった。
その2へ続く
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