2020年11月29日(日)
魚嫌いになった訳

子供のころよく食べさせられたのが、まぐろの刺身。

 

当時は刺身=まぐろというくらいご馳走だった。

 

ただ我が家は特別で、売れ残ったものや、

 

本来なら生では食べないレベルの物が登場した。

 

これでは味に敏感な子供にとってはたまらない話で、

 

今でいえば‛虐待か’?と言われそうだ。

 

特に困ったのが大好きなカレーライスに

 

本来ならば捨てるはずの色の変わったマグロが

 

入っているのである。それも血合いの近くや

 

(ご同業の方ならばどのくらいのレベルか分かると思うが)

 

玉虫色に光っているものである。親としては最大に

 

努力したつもりだろうが、悪くなったものをカレーの

 

スパイスで消すのは当時は至難の業だった。

 

結果として夭折した兄と共に揃って魚嫌いになったのは

 

当然の成り行きだった。

 

後で訊いた親の言い分は、

 

「食べるものが無かったころを考えれば捨てるのがもったいなかった」

 

と戦時中の話をされると子供は返す言葉がない。

 

魚嫌いを克服に続く→

 

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