先日飲んだワインはただのACブルゴーニュ(写真左の物)。
しかし、天候に恵まれた’83、そして優れた作り手によって造られたため、
驚くような味わいに仕上がっていました。
香りは熟成のピークでシェリーやマディラを思わせる熟成香たっぷり。
味はまろやかで伸びがあり、優しいのど越しはピノ特有の包容力を
感じさせてくれました。
並酒が特級に近い味に仕上がった典型です。
メイン料理のフランス鴨ローストフランボワーズ風味と最高のマリアージュ、
付け合わせの「ひょうたんかぼちゃ」も丸ごとロースト45分。
旨みを閉じ込める作戦が成功し「しっとり、こってり、まろやか」に仕上がり、
次に続く、「本まぐろ赤身ヅケ」の握りとも好相性で、ワインも本まぐろも
存分に楽しめました。
「ワインと料理の色を合わせる」と美味しい結果が生まれますね。
ラベルの下に小さく英語で、スウェーデン国王ルドルフ6世への献上ワインと
書いてあり、びっくりして酔いが覚めてしまいました。
この後に右のジゴンダスを開けたのですが、5歳年上にも拘わらず、
固さが取れず、あと10年以上熟成が必要な味わいでした。
ピノノワールと一緒に飲まなければ結構楽しめたかもしれません。