2022年1月26日(水)

ミュジニーを良く知らない方がメンバーにいらして、

 

シャンボルミュジニーを略して’ミュジニー、ミュジニー’と

 

何度も言ってリクエストするので、こちらも一度くらいは

 

清水の舞台から飛び降りてみようという事になり、

 

飛び降りてみたのだが、

 

あまりに好評で今回で飛び降りるのは3回目。

 

というのもラベルが草臥れているので疑ったが、

 

吹きこぼれ痕もなく健全な当たり年の’71.

 

これが一番金額が大きいものになってしまった。

(小売り価格は諭吉100枚)

 

 

 

 

何時ものように前日抜栓、

 

6時間前のダブルデカンタージュを経て

 

’87から開始。

 

かなり保管が良かったので鮮度が良く、

 

タンニンの渋みもまだ枯れておらず、

 

あと30年は完熟にかかるはず。

 

次の’83レザムルーズは初めから満開で、

 

今回初めて参加の方からもご評価頂くことに。

 

円やかさ、香り、酔い心地何れも100点で、

 

あと30年は楽勝で楽しめそう。

 

’79は開きが遅く機嫌が悪そうだったのが、

 

オードブルから寿司になると俄然本領発揮で、

 

あっという間に終了。

 

実質’とり’のミュジニーはやはり風格が違い、

 

あらゆる面で他の物を圧倒。

 

余韻だけでなく、どこまでも続く奥行きに

 

皆さん驚きを通り越して不安さえ感じた気配。

 

ただ、優しさと撓やかさでは’66に

 

一歩も2歩も譲ることになり、

 

個人的にはこの’66の優しさが一番好きでしたが、

 

皆さんの評価は’83と’71に分かれたようです。

 

オードブルはフォアグラテリーヌとのし梅、ツナリエット、

 

あわびそば、ほたてスモーク、サラダ

 

寿司はインドマグロヅケ、ほうぼう、うに塩辛

 

メインはカナールロティフランボワーズソースとポテトピュレ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリアスペース
2021年12月6日(月)

今回やっと開催にこぎつけたワイン会は

 

いつもより少ない人数なので心行くまで飲めそうです。

 

初めはフェブレイのACブルゴーニュから。

 

ただのACブルゴーニュと思っていると美味しくて

 

驚きます。そこが狙いでしたが...

 

これを晩酌用に欲しい!という人続出の名酒。

 

次の2本は同じ作り手のヴィンテージ違い。

 

普段は中々出来ないのでとても興味深かった、

 

若々しい当たり年の’83、

 

そして悪くない年の’76.

 

いずれも力強さがあり年齢を感じさせない。

 

世間の評価は何を元にしているのか知らないが、

 

こと’76に関しては低いので助かっている。

 

評価が低いと在庫がまだ割とあり、

 

価格もリーズナブルだ。

 

個人的には’76の方が良いが、’83の方が

 

皆さんは楽しめたようだ。

 

次のシャルトンの’76は突然20歳位

 

年を取ってしまったような熟成感があり別世界。

 

時々こうゆうことが起きる。

 

保存状態が余り良くない時に起きるが、

 

これはいい方に熟成を促進させたようで、

 

家の女将が気に入ったようだ。

 

とりの’74シャンベルタンは別格で、

 

味わいが濃厚で力強く美味しい。

 

’74はあまりいい年ではない!と

 

いう人が必ずいて、

 

そう言う人に飲ませて感想を聞きたいものだ、

 

これが一同の感想。

 

これを最初に飲んでしまっていたら、

 

他の若いワイン達が霞んで可哀そうなことに

 

なっていただろう。

 

何れもシャンベルタンらしさ、

 

所謂力強さというよりはしなやかなピノノワールで

 

ブライドで飲んだら産地を当てられない、

 

と皆口にするほどだった。

 

ブルゴーニュの法則で前に何か付いて長い名前より、

 

モンラシェ、ミュジニーのように短い名前が

 

格上で濃厚で美味しいことになっている。

 

これを再確認した夜だった。

 

 

 

 

 

 

クリアスペース
2021年10月28日(木)

今月もコロナの影響で勉強会形式で少人数で開催でした。

 

今回開催のきっかけの一つが、

 

有名なワイン愛好家の方が15年前に書いた本の中で

 

「私は、15年を越えるような長い熟成を経て、

 

複雑で官能的な香りをたたえる赤ワインを愛してやみません。

 

そのため、自宅には2000本を超える赤ワインを

 

ストックしているのですが、実際に熟成によってこうした

 

高みにまで達するワインは、残念ながらその一割にも満たない

 

ように感じています。」と書いています。

 

またもう一つが、今回初めて参加の方で

 

「ワイン、特に白ワインは瓶で熟成しない」という方がいて、

 

こちらはそうは思わないので、宣戦布告か?と思いました。

 

その偏見をひっくり返してやろうと

 

今回のお題は「白ワインとチーズのマリアージュ」。

 

本当はプロの方に参加頂く内容ですが...

 

(こちらの知名度が無いので手を上げる方がいらっしゃらないので)

 

カマンベールより優しいクロミエ、コンテ12か月等、

 

キッシュ、チーズケーキでドミセックのシャンパーニュまで

 

どのくらいの相性か、じっくり確認しました。

 

白ワインの瓶熟に異論を唱えた方も、

 

シャルトロンのピュリニーモンラシェには

 

贖い切らなかったと見えて、

 

しぶしぶ白旗をあげられました。

 

シャルトロンの年違い、畑違いは勉強不足の主催者も

 

大変勉強になりました。

 

ただのACピュリニーモンラシェは残念ながら凡庸ですが、

 

畑の名前が入り、当たり年になると別人になります。

 

今回も’86の方が早く熟成が訪れ、意外なほどに纏り、

 

一つ年上の’85はまだ掴み所が無いほどのスケール感で

 

あと10年後が楽しみなほどで、

 

グラスに50cc位注いでも入りきれないほどの表現力は

 

驚愕に値しました。

 

日本でシャルトロンに注目している人が非常に少ないので、

 

逆に知名度が低く、「誰それ?」となっているのが

 

悔しく思います。

 

一流を評価できる人がいないと流通しないので。

 

そんなこんなでマリアージュを楽しんでいると、

 

コンテの懐の深さ、包容力等を感じ、

 

また人によってはクロミエがぼんやりしていない、

 

と気づいたと思います。

 

またドミセックがどの位甘いか、円やかか。

 

今のシャンパーニュはブリュットが主流なので、

 

まだ寒くて十分に糖度が上がらなかった頃のベースに、

 

甘みを添加した時の具合、そしてそれが30年近く熟成すると

 

どう変化するのか。

 

掘り下げていくと一晩でも終わらないのですが、

 

それでも3時間近く学び、後ろ髪を引かれつつ

 

中締めになり、このテーマでまた開催を誓いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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