2014年10月23日(木)

ワインは、原料のぶどうの成熟具合によって味が決まってしまいます。

理想的な年は、春から天気が続き、その後程よく雨が降り、

収穫前の3週間は地面が乾きすぎるくらい、遅い残暑に恵まれると

「ぶどう」は喜んで美味しい実をつけます。

簡単に説明してしまいましたが、このような年は50年以上熟成が続く、

美味しいワインができます。

ヴィンテージで言えば、写真左から

 

 

1982年 シャトームーランデカリュアド(ラフィットのセカンド)

黙って飲んだら「誰がセカンドって言ったんだ。連れてこい!」

と思わず叫んでしまいます。グランクリュと間違えるほどの旨さ。

1978年 ヴォーヌロマネ レシャンぺルドリ ダユ

この年の特徴で、とても若々しい柔らかな酸味が感じられ、

甘く長い余韻が続きます。

1971年 シュヴァリエモンラシェ シャルトロン

白ワインは赤ワインの1.5倍くらい早く熟成する為、

このヴィンテージをいい状態で飲んでいる人は少ないかもしれません。

余りの旨さに止まらなくなってしまい、先日一人で開けてしまいました。

大袈裟ですが人類の宝です。

1964年 モルゴン クリュボジョレ

東京オリンピックの年は良いワインが沢山できました。

ピノノワールの半値で楽しめる50歳のワイン。

滑らかさにうっとりします。

1969年 リシュブール ジャングロ

このころはDRC以上と言われていた名品です。

ぶどう樹齢や生育法など全てのお手本とされて物の一つ。

古典を知らずに現代を語れません。思わず「黙祷」してしまいます。

1953年 シャトーヴューシャトーセルタン

これも思わず目を瞑って跪いてしまいます。

「赦しを得た」感じのワインです。

どこまでも心が穏やかになり澄み切った気持ちになれます。

点数を付ければ100点のワイン。

これを飲んで美味くなければ、ワインは合わないかもしれません。

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2014年10月21日(火)

気にしないようにしていても、なんとなく自分の誕生日って気になりますよね。

そんな時「自分の生まれ年のワインを飲めたらいいな」って思いませんか?

 

 

この写真のようなワインなら、気軽な値段で友達や家族でワイワイ飲れそうです。

左から、’67シャトーヌフドパープ、’74リオハ、’85メルキュレ、

’85シャンボルミュジニー(これなんかラッパ飲みしたいくらい旨い)。

でもここぞとばかりに奮発して、

「あまりの美味しさに仰け反ってみたい」人はこれ!

 

 

中身は見えませんが、感動のグランヴァンも偶然揃っていました。

マグナムの’79ラトゥール、’75オーゾンヌ、’82クレールミロン、そして

’89ボーカイユ。

どれもまだ早いのですが、しいて言えば’82のクレールミロンが飲み頃のようです。

そして「あまりの美味しさに仰け反って」さらに「顎が外れる」のが、

今が旬の「嫁に食わすな」とよく言われる「秋さば」。

 

 

「炙りしめさば」にしてバルサミコ醤油で食べると、

赤ワインと驚くほどのマリアージュを楽しめます。

この「さば」1匹で10-15人は食べられてしまいます。

もちろん定番の味噌煮にしても最高ですね。

我が家では「仙台味噌に昆布を入れて熟成させること10年」の

特製味噌で味付けた「さばの味噌焼」が一番人気です。

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2014年10月20日(月)

秋は一雨ごとに気温が下がり、楽しいはずの週末も気持ちが沈みがちになりますね。

そんな時は気分が高まるビデオやゲームで過ごす方も多いと思います。

またゆっくりお風呂でリラックスするのも良いのですが、

私のお勧めは、レストランの語源になった「スープ」で、

これが心も体も温めてくれ、変な考えはどこかに消えてしまいます。

20年くらい前から「ほっこり」した優しい味のスープが増えてきたようです。

かぼちゃ、栗、さつまいも、とうもろこし、パプリカ等、さらに

根菜類にこれらを組み合わせたものも出てきました。

そして、もっと優しくいい気分にしてくれるのがこれです。

 

 

選ばせると絶対に選ばれず、飲んだら誰もが震えるような声で、

「美味しい!」と必ず言うワイン達、デザートワインです。

右端の物は有名なロゼシャンパーニュ「クリュグ」80年代のもので、

熟成によってまろやかになり、カラメルの甘さが口に残ります。

次は1988年のリューセックの辛口ですが、優しい甘さが

喉を潤し、余韻はすっきり。

1971年のリースリングはアルコール度数も弱めで、ふんわり

滑らかな甘みがスープの甘みとマリアージュ。

1955年シャトーディケム、これはデザートワインの王様ですが、

このレベルになると合わない料理を探すのがたいへんなくらい、

何でも美味しく合わせてくれます。

1959年ヴヴレ、これもトップクラスでほとんどの料理に合います。

甘口のデザートワインは秋の夜長を幸せにしてくれます。

たとえ冷たい雨が降っていても。

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