2015年3月1日(日)

 

最近ワインを飲むようになった方には、分からないかもしれませんが、

美味しいワインは、この写真のワイン(のヴィンテージ)を目標に探すといいでしょう。

ヴィンテージ、作り手、運送手段、これらが理想的だと、もう楽しみはすぐそこです。

どの作り手(メーカー)のものが良かったか、そして肝心の鮮度保持の為

どのようにして日本まで運んだか?船便か航空便か?を調べる事。

左から素晴らしい年の代表、ボルドー1982年、ブルゴーニュ1978年

1971年、1964年、1969年、そしてボルドー1953年。

これらの年のワインは今でも若々しくとても美味しく飲めます。

1982年シャトームーランデカリュアド
(あのシャトーラフィットのセカンドワインで、あと20年以上楽しめる)

1978年ヴォーヌロマネ レシャンペルドリ クレールダユ
(手に入りやすい中では一番の年、この作り手の物があれば迷わずすぐ買う事)

1971年シュヴァリエモンラシェ ジャンシャルトロン
(白ワイン好きにはたまらない逸品、DRCよりも貴重です)

1964年モルゴン クリュボジョレ
(皆さん信じてくれませんが、和食に合う最高の赤ワインはこれ、ボジョレです)

1969年リシュブール ジャングロ
(ロマネコンティに勝るとも劣らない、この作り手のリシュブール)

1953年シャトーヴューシャトーセルタン
(死ぬまでに飲みたい1本の一つ、赦しのワイン)

いずれのワインも、実際に飲んでみた私の感想です。

明日は各地区の当たり年を書いてみます。

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2015年2月28日(土)

人生の楽しみを感じる時
いつも飲むことばかり書いていますが、時には本を読み友と快談もします。

最近気になる本はやはり食べ物(映画「大統領の料理人」のモデルになったデルプシュ)

そして学生の頃途中で挫折した(日本人の法意識)等。

でもその後の〆はワイン。

気分が良いと、日の高いうちから1杯飲ってしまいます。

いつも不思議に思うのですが、30年以上経ったワインは人生経験豊かな人のように

優しく寄り添ってくれて、付かず離れずの絶妙の呼吸で飲み疲れしません。

出来立てのワインには絶対に感じられない、様々な味わいの表現で盛り上がっても、

決してはしゃぐことなく穏やかな心持にしてくれます。

 

 

このシュヴァリエモンラシェは当たり年1971年のもので、

正に優雅で穏やかな酔い心地が幸せを感じさせてくれます。

白ワインは赤ワインより1.5倍のスピードで年を取るので、還暦が目の前の

自分と同じですが、こちらは世紀の逸品なので「月と鼈」ですね。

味わいはとてもなめらかな桃や杏のようです。シャルドネお決まりの、

レモンやライムから始まり最後は杏や桃の香りで落ち着く。

今その絶頂のワインです。http://www.uogin.com/shop1.php?n=64

 

 

これの兄貴分の1966年。素晴らしいの一言に尽きます。

DRCのモンラッシェも素晴らしいのですが、貴腐ぶどうをあそこまで使わずとも

このような夢心地を魅せてくれるものが今、消えつつあります。

さあ早く飲らないと!
良き友と良き本に恵まれ、そして良きワインがあればこの世は楽し。

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2015年2月16日(月)

 

ひょっとしてワインの寿命は20年くらいで終わると思っていませんか?

そんな事は決してありません。

以前ワイン会で開けたこのワインでさえも、まだまだあと20-30年楽しめる

とても魅力的な味わいでした。

ワインセラーがなくとも、直射日光を避けて冷暗所(理想は8~25℃)に寝かせ

時々液漏れがないかチェックしていれば、自宅でも30年以上は保存できると思います。

実際に40年ほど前の国産新酒(それも白ワイン)が本棚の間に置かれていたのを見つけ、

恐る恐る開けてみたところ、目の前で桜が満開になったような素晴らしい

味わいを体験した記憶があります。

2-3か月以内に飲まれるのを想定して造られた物ですら運が良ければ

長生きできるので、しっかりした造り手の物などは40-50年は楽勝ですね。

有名なシャトーラトウールなどは「孫の為に買え」と言われており、

本領発揮するには50年以上かかるようです。

実際に、早いのは分かっていてのですが1970年のラトウールを2年前に開けたときは

まだ初々しい酸味が残っていて「しまった、本当に早かった」と後悔したものです。

やはり先人のアドヴァイスを良く聞き、時間を有効に使い、美味しく飲みたいですね。

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