2015年3月23日(月)

 

ワインのクレームで一番多いのは「ラベルの汚損」です。

肝心の中身を飲む前に、文句をつけているわけです。

このシャンパーニュのように、ラベルが破損していると、中身がいくら大丈夫でも

処分品扱い(もちろん日本国内だけ)です。40年間、それも無傷でいることなど

人間でも難しいでしょう。誤って手が滑ったり、指先で引っ掻いたり、隣のワイン

に剥がれたラベルがくっついてはがれたり、色々なことが長いワインの人生でも起ります。

現在よりも生産基準が厳しい(生産量が少ない)環境で造られた優れ物の実力を

感じさせるワインです。

クリアスペース
2015年3月22日(日)

 

このシャンパーニュが飲みやすいのは、原料が一級と特級の一番搾りだけで

造られているからです。原料のぶどうのランクが上がれば上がるほど

泡の粒立はきめ細かくなって、舌の上に乗った泡の大きさが目に見えるようで

初めての人でも違いが分かります。

更にこれはEU向けで、必要以上にガス圧を上げていないし、30年熟成の

お蔭もあり味わいがなめらかになっています。

来月のワイン会はこのシャルドネ100%の控えめで柔らかい味わいでスタートです。

1522年創業の老舗で、1987年からBCCというコングロマリットに入りました

(ボワゼル、ドヴノージュ、ブルーノパイヤール等全6社)。

クリアスペース
2015年3月21日(土)

 

このラベルを見て心が動かなかったら「ワインラヴァー」ではないかもしれません。

このシリーズを造って約140年、ロシア皇帝アレクサンドル2世に愛され、

毎年10000本近く輸出していた素晴らしいワインです。

この1983の評価は、有名なワイン評論家ジャンシスロビンソンによれば17/20、

飲み頃は2008年までと言っていますが、どこまで責任を持って書いているのか

分かりません。確かに白ワイン(特にシャンパーニュ)は赤ワインの2倍の速さで

熟成が進みますが、死んでダメになってしまうわけではありません。

普通の人の寿命は85歳なので、90歳の人に向かって「あなたはもうだめだ」

と言っているようです。

人もワインも元々のポテンシャルが高ければワインは50年以上、人は100歳以上

生きられますよね。

昨年開けた1959年のシャンパーニュはまだ若々しくて、

あと20年以上楽しめそうでした。

来月4月11日のワイン会で「とり」を務めるこのワインの素晴らしさを、メンバー達が

どのように評価するのか楽しみです。

クリアスペース

PAGE TOP