2020年6月13日(土)

マグロとワインの共通点の結論は

 

⒈ ワインと食べ物の相性を決める一番の要素は‛色’。

 

だから赤いワインと赤いマグロはとても良く合う。

 

でも白ワインにマグロを合わせる時は?

 

この答えは有料のプロ用セミナーになってしまうが、

 

表面を加熱することによって(タタキにしたり)

 

つまりマグロを白くすればいい。

 

⒉ 生産情報が分かりやすくなる=調べ方が情報で分かり、探しやすくなる

 

⒊ 味が素直になる=いくらでも食べられる美味しさになる

 

⒋ 後味(酔い心地)が良い=もたれない、悪酔いしない、

 

 

2)以下を詳しく説明すると

 

2)良いものになるほど生産情報が集約され、

 

誰がどこでどのようにして造ったか(獲ったか)

 

明確になる。

 

マグロでいえばどの海域で(これが分かれば漁法が分かり)

 

獲った後の処理(電気ショック、血抜きなど)、

 

そして市場までの流通まで。

 

ワインだとラベル情報が多くなり、

 

採れたぶどう畑の名前が書かれるようになり、

 

(この道のプロは知っているが)

 

原料のぶどうからどのくらいワインが造られたか、

 

そしてこの製造方法はどのようなものか、

 

ぶどうをプレスする機械は?

 

それを発酵、熟成させるタンクの材質は?

 

樽かステンレスかあるいはホーローか等、

 

調べれば色々分かってきて、

 

良いもの上等なものは細部にも

 

気を抜いていないことが分かり、

 

只のブドウの酒と考えていたが

 

この価格でもとてもお買い得だと言うことが

 

分かるようになる。

 

3)肝心の味は双方ともレベルが上がるほど素直になり、

 

毎日でも食べ飽きない(飲み飽きない)。

 

これは考えただけで身震いしてしまう。

 

4)後味が良い。酔い心地が良く悪酔いしない。

 

普通はとてもありえない特別な世界で、

 

美味しい余韻が続くので

 

ぜひこれを読まれたらお試しください。

 

人は付き合ってみて、食べ物は食べてみて、

 

その本質が分かるものだから。

 

 

 

 

 

 

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2020年6月11日(木)

マグロとワインに共通点があると言っても

 

ピンとこない人が多いと思うので

 

まずマグロには天然と養殖(畜養)

 

があるという説明から。

 

1)天然の意味ですが、

 

「あの人天然」と言うのとは違います。

 

生け簀に居る養殖の物との決定的な違いは

 

餌を自分で獲るかどうかです。

 

天然マグロはイワシやイカを食べて、

 

十分に泳ぐので赤身とトロのバランスが良く、

 

食べ飽きない味でスルスルと喉を通り、

 

いくらでも食べられてしまいます。

 

一方養殖物は全身トロにするべくエサを沢山食べさせ、

 

太らせるのでトロが多く赤身は少なくなり、

 

廉価なメキシコ産などは全身トロ状態です。

 

一部国内の養殖物で良いものもありますが、

 

天然物のようにいくらでも食べられてしまうものは

 

少ないようです。

 

味の決定的な違いは’エサ’の臭いがすること。

 

これではワインに合いません。

 

2)次に本マグロが一番か?と言うことですが、

 

答えは「そうです、本マグロが一番」です。

 

普通量販店などで販売している’きはだマグロ’や

 

’びんちょうマグロ’などは安価で販売されていて、

 

その上に’めばちマグロ’があり、

 

そして最高位が天然の’本マグロ’になります。

 

3)マグロの体重ですが、

 

このマグロは体重が164kgあり、

 

大きくなるものは、簡単に言えば、

 

大きい方が美味しい、と言うことになります。

 

通常は50k以下の物(最近は20k代)が量販店に並びますが、

 

このサイズは人間でいうと小学校低学年で、

 

写真の164kgは大人のアスリートと言ったところで、

 

星の付くお店で出されるレベルです。

 

旨味や味のボリュームは比べようもありません。

 

懐が許すなら毎日食べたい人続出のはず。

 

さて次にワイン、特にヴィンテージワインについて。

 

ここでいうワインは1990年以前の物で、

 

現在の物と味わいの違うものを差します。

 

何処が違うのかと言えば、

 

まず気候は現在よりも寒暖の差が大きく、

 

最高気温も30℃以上になることは

 

ほとんどありませんでした。

 

ぶどうの出来が良い当たり年は

 

酸味と甘みのバランスが良く、

 

出来立てでも美味しく、

 

そして美味しさが長く続きます。

 

誰でも一年かけて育てたブドウが

 

気候の影響で台無しになるのを

 

防ぎたいと願っていたので、

 

1995年頃から起きた技術革新を

 

受け入れました。

 

更に温暖化と相まって、

 

寝かせなくともすぐに飲めるワインが

 

できるようになりました。

 

ただこのすぐ飲めるワインは、

 

そのままでは美味しいのですが

 

樽の香り付が強く

 

しっかりとした味の和食などには合わせにくく、

 

‛食中酒であることを忘れてしまったワイン’に

 

なってしまいました。

 

(これは私個人の意見で、もちろん例外もありますが)

 

一方30年以上熟成させた、

 

写真のような1980年代のワインは、

 

刺身醤油を付けた本マグロの旨味を受け止め、

 

味わいを分析しながら舌の上で楽しませてくれます。

 

「マグロの美味しさをワインが教えてくれた」

 

と言っても過言ではありません。

 

若いワインと30年以上経ったワインの

 

味わいの違いはとても人間的で、

 

世の中をまだ知らない若者と、

 

世間の波のもまれ酸いも甘いも心得た大人、

 

と言えるくらい違います。

 

極端に言うと、どんな料理が出ても合わせてくれて

 

楽しませてくれます。

 

多分これを経験されている方はとても少ないはずで、

 

なぜかと言えば、マグロには日本酒と、

 

決めているところがあり、

 

この素晴らしいワインとのマリアージュを

 

お店の人すら知らないのが理由だと思われます。

 

その2へつづく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020年3月10日(火)

昨夜のワイン会はとても盛り上がった。

 

参加されて10年を越える方から、

 

「初めからレベル高すぎ」とお褒めの言葉を頂いた。

 

というのもワインの仕上がりが良すぎたから。

 

ラインナップは

 

(1988年ニュイサンジョルジュ レヴォクラン 飛び入り)

 

1983年ヴォーヌロマネ ブシャール

 

1978年ヴォーヌロマネ マソン

 

1971年クロヴジョ ルモワスネ

 

1969年クロヴジョ ノエラ

 

1959年クロヴジョ ヴィエノ

 

初っ端から’83では初めての方達にはハードルが高そうなので、

 

飛び入りで蔵出し空輸の’88ニュイサンジョルジュを開けた。

 

ワイン会としては若手だがいつのまにか30歳を過ぎてしまい、

 

親が思っているよりずっと大人になり遠くへ行ってしまった子供を

 

見ている感じだったが、

 

普通は味わえないレベルに一同 ’驚き’。

 

続く’78の妖艶さに皆静かに息を吐く。

 

間を入れずに’71。

 

この作り手ルモワスネは飲み頃になるまで自社で寝かせてから

 

出荷すると言われているが、これは何年寝かせたか不明だが

 

そんな余計なことは一切考えさせない次元の仕上がりで、

 

幸せな世界へ連れて行ってくれる。

 

そしてノエラの’69.

 

今回は私的にはこれを飲めば

 

目的は達成と言える1本。

 

この作り手はルロワの銘酒を造っていたところ。

 

と言うことは「見つけたら借金しても買え!」

 

のワイン。

 

非の打ちどころがなく、いつまでも飲んでいられるワイン。

 

これから20年以上いやもっと熟成するはず。

 

そしてトリの’59.

 

残念ながら我が家に来るまでの保管が悪く、

 

⅓まで飲んでやっと本領発揮した。

 

7名で6本の十分に満足の4時間でした。

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