2020年10月27日(火)

カレーに合うワインなんてないんじゃないの?

 

とよく聞くが本当だろうか?

 

それで特別のマリアージュをお披露目することになった。

 

いつものようにつまみ無で一通り飲んでみる。

 

初めのシャンパーニュは色と熟成香で

 

20年以上熟成しているのがわかる。

 

次のサントクロワデユモンは甘口の中では酸味が多く、

 

飲みやすい部類だが、

 

セミスイートのシャンパーニュの後ではとても甘い。

 

そして順番と温度を間違えた

 

3本目はとても円やかで辛口の41歳。

 

これを最初に飲んだ方が良かったと

 

思わせるほど辛口。

 

とりあえず3種類のカレーと合わせてみる。

 

初めは辛すぎないガーリックシュリンプのカレー。

 

次は桃とバナナをコンポートのベジフルカレー。

 

最後はカツカレー。

 

何れも好評でどの組み合わせも楽しめたようだ。

 

そして用意したチーズケーキは3種類。

 

普通のクリームチーズ、マスカルポーネ、

 

そしてティラミス。

 

どのケーキにも違和感なく甲乙つけ難かったが、

 

世間では一番評価が低いはずの

 

’94サントクロワデユモンに軍配が上がった。

 

結論は「甘い味と辛い味は親和性があり、

 

友達同士と言うこと」。

 

これを応用すれば、

 

四川料理等辛い料理とも楽しいマリアージュを楽しめそうだ。

 

 

 

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2020年8月24日(月)

メルローが熟成するとピノノワールに

 

似てくると、言われているが、実際に

 

40年50年と確認している人は少なく、

 

そのレポートを聞くこともあまりない。

 

それで今回敢えて横綱、大関クラスを

 

並べて確認することにした。

 

初めて参加のお二人に合わせて生まれ年の

 

’78レヴァンジルから始める。

 

まだ伸びしろを感じる茎の青臭い若さが

 

少し残っているものの、十分に美味い。

 

次の’76ドザルは昼の時点ではよかったが、

 

本番ではまた眠っていたようで、酸素吸入で

 

生き返り、つまみと合わせると中々の物。

 

そして、評価が低い横綱の’70オゾンヌ。

 

1983年頃の教科書によれば、

 

当時樹齢100年を超すものがまだあり、

 

このワインにもブレンドされていたらしい。

 

それを聞かずとも力強さ、表現力は圧倒的で

 

他の追随を許さない。

 

そして’64マグダレーヌ。

 

力強さ、奥深さでは2,3歩譲るとしても

 

妖艶なしなやかさ、そして包み込むような説得力、

 

更に人生を熟考に導く力は、

 

この後に続く’64ラコンセイヤントと同じで素晴らしい。

 

ピノノワールが恋人の手を握りながらが相応しいとすれば、

 

こちらは一人になって人生を考える時に、

 

優しく寄り添ってくれる。

 

最後の’64ラコンセイヤントは、

 

マグダレーヌに似ていたが、

 

包み込んでくれる包容力のスケールが

 

より広く心地良い。

 

そしてそのしなやかさは料理によりそい

 

最高のマリアージュを教えてくれた。

 

ラベルがほぼ無かったので入手できたが、

 

そうでなければ今回は登場できなかったので、

 

参加された皆さんはとてもラッキーだったと思う。

寿司は沖縄産本マグロ赤身、ヅケ、皮トロ炙り、うに塩辛

岩ガキは異常気象で日本海側の物の生育が

 

好ましくなかったので、大分産を仕入れ、

 

ワインとイチゴで一晩マリネしてブレゼした物。

 

フランス産のいちごも混ぜたのでカベルネフランの香りに

 

とても良いマリアージュ。

そして旨味の塊のきのこ汁。

 

これは4種類の(栽培ものではあるが)きのこに豚肉、

 

かつお節、昆布、醤油が2種類等ブレンドしたもので、

 

煮詰めていくとすごいソースになる。

 

これを啜りながらのワイン達との交流は

 

素晴しいものだった。

 

メルローが熟成するとピノノワールに似てくるのは

 

確認できたが、それは雰囲気だけで

 

本質的なもの、また酔い心地は大分違った。

 

しかし財布が許すならば、

 

時々これで喉を潤したくなる銘酒だと言える。

 

このブログのせいで値上がりすることは

 

ないので、ご安心を。

 

 

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2020年7月20日(月)

今回で5回目のRドリューセック。

 

このソーテルヌのセカンド(辛口)は

 

とても素晴らしい出来で、

 

いろんな料理によく合い、そして

 

(これが素晴らしいところだが)

 

‛じゃましない’。

 

次に開けたサヴニエールは

 

味は素晴らしいのだが、

 

香の華やかさで一歩下がる。

 

ただ、エビと水菜の煮びたしや

 

平目のヴァンブランソースが出てくると

 

突然化ける。

 

 

写真のように垢抜けしないおじさんが

 

(このワインを造った人)

 

差し出してくれた一杯が

 

山の清水のように心を潤す。

 

最後のシャトーヌフデュパプは、

 

個人的にはお気に入りだが

 

飲み手に色々と考えさせてしまうところがあり、

 

あまり経験のない方(特に女性には)

 

人気がなかったが、おばかなおつまみの

 

’バンザイ山椒’やチーズ、もちろん

 

平目のヴァンブランソースにも

 

よく合ったのだが

 

前の2本が出来過ぎで霞んでしまった。

 

このワインはカレーライスにも良く合うので、

 

次回は試してみようと心に誓ってしまった、

 

そんな素敵な勉強会だった。

 

つまみの写真は全て撮り忘れ,

 

寂しく一人で反省会2時間。

 

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