ヴィンテージワイン会

2017年12月17日(日)

11月25日は今年を締めくくるのに相応しいワイン会になった。

 

リシュブールを開けるのはこれで4回目になったが、敢えてDRC以外で

 

心を時めかせてくれるものを選んでいるつもりだ。

 

その中で毎回登場するのがシャルルヴィエノ。

 

ネゴシアンとして今も活躍しているらしいが、

 

こちらが評価しているのは80年代の悪法の影響をあまり受けなかった

 

であろう作品達だ。今回は’82と’83の飲み比べの予定だったが

 

ヴィンテージラベルがなく、コルクを抜いたところ双方同じ年であることが

 

判明し急遽’85に差し替える。これが珍しくできの良いポートワインのように

 

熟成しており、この偶然がデセールのフランボワーズとショコラのケーキに

 

良いマリアージュとなった。

 

いつもは大抵シャンパーニュから始めるが、つまみが白に合いそうなので

 

普段飲めないモエ・エ・シャンドンの泡のない「サラン」で幕開け。

 

次も中々見つからないポンソがアリゴテで造るモレサンドニ。

 

「黙って出されたら分からない」と一同驚くナッティーな後味と

 

長い余韻がムルソーを思わせる。

 

シャンパーニュヴィネガーとグレープシーズオイルのドレッシングを纏った

 

酸味の効いたサラダとこれらの味わいが心地いい。毎回登場しつつも

 

注目されなかった、サヴールクリュブも素晴らしい表情で、やっと皆に

 

評価され、最後まで崩れることなく主役に寄り添っていた。その主役

 

’64のマグナムは、これこそリシュブールと言わしめる非の打ち所の

 

無い完成度と若さで、あと30年いや50年は持つと皆納得。

 

あのルロワがここから買い取り、自分のラベルで販売していたのは

 

とても有名な話。「DRCよりも私のリシュブールが旨い」と

 

蔵に来たアメリカ人に宣伝していたため、現在もルロワの方が

 

DRCよりアメリカでは高いようだ。

 

ボルドー好きのAさんは首を傾げつつ参加頂いたが、

 

「これでブルゴーニュに開眼した」との評価は最高の美味さ

 

だったと理解している。

オードブルは、サラダ、アワビハム、ツナリエット、フォアグラパイ包み、

 

イカの塩辛バルサミコ風味、

メインはフランス鴨のフランボワーズソースとポテトピュレ。

 

お寿司は、酒蒸しタコ、平目縁側昆布締め、本マグロ漬。

 

デザートはジャマンのレトロフランボワーズ。

 

 

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2017年10月13日(金)

今年最後のワイン会

最近ワインを飲み始めた方や

若いワインを中心に飲んでいる方達には

あまり知られていませんが、

驚くべき作り手のワインが11月25日に揃います。

知名度が低いのは所謂(ルロワの)下請けだったり、

有名レストランや豪華客船の為に瓶詰された物だったりして、

一般の目に触れることなく消えてゆく銘酒達です。

更に珍しい、モエ・エ・シャンドンの白ワインも花を添えます。

これはヴェルサイユ宮殿を模して

ナポレオンを迎えた迎賓館で出されるものです。

世界的に在庫が少なくなってきていますので、

この機会をお見逃しなく!!!

平成29年11月25日(土)17時30分から

場所 仙台市内 (詳細はお尋ねください)

予定ワイン

1964年 リシュブールMG シャルルノエラ (ルロワの下請け)
1982年 リシュブール   シャルルヴィエノ(腕利きのネゴシアン)
1983年 リシュブール   シャルルヴィエノ(腕利きのネゴシアン)
1985年 リシュブール サヴールクリュブ(トロワグロ、豪華客船用)
1988年 モレサンドニ モンリュイザン  ポンソ(旨すぎるアリゴテ)

NV サラン モエ・エ・シャンドン (珍しい白ワイン)

 

 

 

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2015年11月29日(日)

昨夜のワイン会その2

 

突き出しの小松菜の煮浸しと

 

蔵から直接買い付けたシャンパーニュの

 

絶妙のマッチングでスタート。

 

 

輸出用でないためガス圧が高すぎず、

 

さらにマロラクテイック醗酵をしていないので

 

今でもフレッシュなリンゴ酸と若々しい味わいで、

 

6年前のリザーヴワインと合わせると20歳とは思えない美味しさ。

 

であっという間になくなり、次の’82へ。ところが手元がくるい、

 

’70を先に出してしまう。でも以外にこちらがしなやかで、

 

次の刺身8種、さより椀ともぴったり。

 

初めに全種類一口ずつ(酔っ払う前に)皆でテイステイングして

 

味がわかっているが、

 

このシェフはワインに寄り添うように予想を上回るレベルで

 

味を調節してくれる。

 

 

安心して次の、うにプリンへ。

 

これはこの店のシグネチュアディシュで、

 

一度口にしたら誰もがまた食べたくて通ってしまう逸品。

 

 

そこで’82の登場で皆が驚く。

 

昨夜のワイン会 その3

 

この33歳ボルドーワイン、しなやか過ぎる(勿論良い意味で)。

 

まるでブルゴーニュのよう、

 

まだこれからの熟成を感じさせる酸味と柔らかな口当たり

 

(グラス自慢ではないが)に魅せられる。

 

 

次のカナールロティにサプライズが。

 

欠員の為急遽ワインを差し替えたが、納得のいかない物だったので

 

フランボワーズソースに落とした

 

(それは’59シャトーヨンフィジャック)。

 

カナールもこのワインで一晩マリネしたものをロースト。

 

ソースは穴子のたれより濃く

 

甘酸っぱい旨さで、両雄ラフィット、

 

ムートンと説明のいらない絶妙なマリアージュ。

 

昨夜のワイン会 その4

 

口なおしの寄せ物には12年物のバルサミコが忍ばせてあり、

 

ワインに寄り添う味付けには気が抜けない。

 

どこまでもワインを中心に考えたシェフの腕が冴え、

 

ただの具沢山の汁物は、大きめに切った野菜で

 

椀の底に隠した宝物が

 

見つからない工夫だとは、食べ進むまで気がつかなかった。

 

くえ(九衣)のブイヨンに和風だし、

 

それにあさりを入れたこのアクアパッツアで料理の昇華を体験できた。

 

 

昨夜のワイン会 その5

 

寿司の醤油もグランヴァンに負けない旨みと濃さを追加し,

 

 

 

何気なく見えても味わって行くと、

 

とんでもないものでバランスを取っている

 

のが分かるネタは、インドまぐろ中トロ(85k物)、

 

あいなめ1,5k物、そして一同驚愕

 

1、2k物の活あなご、ありえないほど、

 

脂ののった美味しいフグの味。

 

赤ワインでも美味しく頂けて

 

大満足でデセールのいらない夜になった。

 

 

グラスはロブマイヤーバレリーナタイプⅢ

 

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