2020年11月3日(火)

ジゴンダスと聞いて、

「大したことない!」という人は

ワインにお詳しいかもしれない。

でも、

知識として詳しくとも体験したことが無ければ

 

話にならない。

まして今年68歳と63歳のロゼとなれば

 

知っている方が変人扱いされる。

 

それほど特別なワインを開けるので、

こちらもコロナ禍の中何人集まって頂けるか心配だった。

今回のトリを務める

 

(いや皆が主役を張れる実力だが)

ピエールアマデユという作り手は1928年から

ジゴンダスを名乗っているので筋金入りだ。

いつもは80年代か泡物から入るが、

この夜はいきなり78年から。

それはコルトンが力強くなったような雰囲気たっぷりで、

 

本当にこれだけで完結できそうな熟成感。

女性陣から「アルコール度数が高い!」

と言われたが

何れも表示がない(笑)。そう、

そのくらい前のを飲んでるんですよ。

こちらも笑いをこらえながら答える。

次の’66は本領を発揮できなかったが、

飲み進んでつまみと合わせると

 

文句なく楽しませてくれた。

そして昼間のチェックで

まだ寝ていたロゼの’57.

 

マグナムなので2倍以上の時間がかかったが、

つまみにも寄り添い、

皆を夢の世界へ誘ってくれた。

そして大とりの’52.

本当に信じられないが

これが一番コンディションが良く、

若若しかった。

またここで美魔女に合えるとは思っていなかった。

つまみは勉強会で頂いたお題に沿って、

ワインに張り合うことなく、

2,3歩下がった感じの

家庭的な物にした。

サラダ、ソーダブレッド、焼きリンゴ、

 

牡蠣スモーク岩ノリソース、かつお焼き浸し、アニョーフュメ

 

柳かれい酒焼き

 

針打ちした柳かれいを一晩、

 

酒塩に漬けて、焼いた。

べっこうしじみ北上川産

 

酒蒸しにしてから3倍のだしで伸ばし、

 

塩、醤油などで仕上げた。

 

結論は毎回同じだが、

 

20年より若いワインは、

 

料理の塩気を嫌い、

 

合わせるのが難しい。でも

 

30年以上経ったワインは料理の邪魔にならず、

 

寄り添ってくれる。

 

 

それが家庭料理であっても。

 

 

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#1957年ジゴンダス ロゼ

 

 

 

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