のんびりしているのに気が短いので、
今の内から(鬼に笑われながら)
来年のワインを準備中。80年代のシャンパーニュ(3L)
隣の70年代クリュグが
ハーフに見えます。
このころは今よりも30%以上収量が少なかったので、
一言で言って「旨い」。
更に大きい3Lは手詰め。
ゆっくり手作業で詰めるのでワインにかかるストレスが少ない。
それだけでなく、蔵の看板なので、販売先を控えるだけでなく、
上級の原酒(リザーブワイン)を入れる。
これを知らないと、
お金の問題でなく一生損をする。
これから20年以上待つより、
今消えつつある宝物を味わったほうが良いと思う。
若々しくガツンと来る泡、
喉がピリッとして背筋が伸びるような酸味。
これも魅力の内かもしれないが、
還暦が近くなるとワインに求めるものが変わった気がする。
セ〇ス始め有名な秀才達が出現してきても、時間は戻せない。
時間の中には天候も含まれ、
彼らにいくら力があっても雨雲をよけたり、
午後の西日を柔らかくそして3倍長くできない。
これらが自然にできた時代、
大袈裟に言えば天に恵まれた気候が作り上げた物が
ボトルに凝縮されている。
それが「酔い心地」となって現れる。
殴られた様な力強さに負けない体力のあったころは
考えてもみなかったことだが、
やさしさ、しなやかさ、絹のようなのど越し、
「え、なに言ってんの、女々しい」と思っていたのだが、
今は違う。「甘えてんのか」と
突っ込みを入れないでほしい。
この世に平和をもたらすものは万民を幸せにする鍵なのだから。
(今夜は飲み過ぎました)
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