2017年3月4日(土)

 

ワインを美味しく飲むために、

 

つまみになるものをいつも考えている。

 

それも、皆が簡単に思いつかない物や

 

珍しい組み合わせ(マリアージュ)だが、

 

先ほど目にした記事にはとても興味深いことが書いてあった。

 

それは、チョコレートとデザートワインの事で、

 

普通はデザートワインより甘いものを選ばないことが

 

暗黙の了解のはずだが、その逆の事が書いてあった。

 

セオリー通りだと、飲み物が食べ物に勝ってしまうというのだ。

 

それなら何のために甘いワインを選ぶのか?

 

チョコレートを美味しく食べる為だけなら

 

お茶かコーヒーでいいだろう。

 

最初にチョコレートを食べてブランデーなどの

 

蒸留酒をなめるように飲み、

 

それをお茶かコーヒーで流し込んだ方が、

 

純粋にチョコレートの旨さが分かるだろう。

 

ただそれをしないのには、

 

チョコレートに隠れていた酸味や苦みが

 

デザートワインの旨味をより引き出してくれることを、

 

そしてその方が美味いことを先人たちが知っていたからだ。

 

いくら熟成が進んだなめらかなデザートワインでも、

 

デザートが甘すぎたらワインの味が消えてしまう、

 

あるいは消えたほうが良いと思って書いたのかもしれない。

 

普通のペアリング(食べ合わせ)でも、

 

最初に食べ物を口にしてからワインを飲む、

 

この順番を間違えなければ素敵な食事を楽しめると思う。

 

あの記事を読まれた方は、デザートワインの名誉のためにも、

 

十分に注意して楽しまれることを祈ります。

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2017年1月7日(土)

寒い時にセラーから出したばかりのワイン、

 

特に赤ワインは酸っぱくて渋いだけ。

 

風呂場、台所、神棚等暖かい所に移しても

 

理想の温度になるには3時間以上かかる。

 

温めるのがいいのは分かるが、何でどうするか?

 

皆さんご存知(特に北日本の方は)だと思いますが、

 

以下の方法でワインが美味しくなる、はず。

 

1)ワインの底と下部側面にカイロを貼る。

 

2)カイロの反対側にワインの温度計を付ける。

 

3)カイロと温度計を付けたワインを

 

アイスレスクーラーに入れて約30分待つ。

 

(これは外気温10度のセラーで試した場合に

 

20度まで上げた時の参考時間)

 

以上の内訳は、ワイン温度計約¥500~1500

 

(写真の物は¥300だが欠品中)

 

貼るカイロ1個¥17、

 

アイスレスクーラー¥1620~¥2160で、

 

一度買えば何度も使えて、

 

毎回掛かるのは消耗品のカイロ2個分の¥34だけ。

 

これでワインの香り、味わいがアップし、

 

のど越しがなめらかに飲める。

 

それも本来なら3時間の所が僅か30分に

 

短縮されるのも魅力的だと思う。

 

もちろん10年以上寝かせたものは、

 

事前にコルクを抜くのを忘れないこと。

 

注意:冷たくて、渋くて、

 

香りの立たない赤ワインが好きな方には向きません。

 

 

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2016年10月20日(木)

リシュブールというワインがある。

 

飲んだことが無くとも聞いたことはあるかも知れない。

 

噂によると、昨年のランキングで世界一高いワインになったらしい。

 

きっとそれはあのワインの神様、

 

アンリジャイエのものだろう。

 

でもこのリシュブールは

 

1種類だけでなく色々なメーカーが作っている。

 

ビン詰だけしている目利きもいて

 

探す楽しみは尽きない。写真の右端は、

 

まさに瓶詰だけしているメーカーのもので、

 

星付きのレストラン(トロワグロ等)や

 

豪華客船にだけ納められていたので、

 

知名度が低く知る人ぞ知る名品だ。

 

その隣も日本よりアメリカで有名な凄い作り手の物。

 

そして左端が、今回の目玉。

 

あのロマネコンテイの元共同経営者の

 

ルロワのリシュブールの中身はこれ。

 

ルロワがロマネコンテイに来た客を

 

自分の家に連れて行き、

 

このリシュブールを飲ませて「これの方が旨い」と

 

やったものだから、

 

アメリカでは今でもルロワのほうがロマネコンテイより人気がある。

 

下請けをしつつ、

 

自分でも売っていたらどちらに良いものを入れるだろう?

 

戦争を経験したうちの先代は怖い物知らずで、

 

相場が急騰して逆ザヤになっても

 

涼しい顔でいつもの値段で売っていた、

 

「ちょっとの辛抱だ」と言いながら。

 

このノエラはどうだろう。

 

うちのお人よしの親父の様ではなく、たぶん

 

フランス人特有の強かさで、

 

自分のボトルに良いものを詰めていたと思う。

 

きっとそうだ、フランス人だもの。

 

来月のワイン会で皆で確認することにしよう。

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