2017年8月4日(金)

昨日の納涼会で、ゲストのAさんが

 

「寿司にワインが合わないと思っていたが、

 

これは良く合いますね」と驚いていた。

 

たぶん寿司の完成度(魚の鮮度を含めた)、

 

ワインの状態(蔵出し空輸前日抜栓)、

 

適切なグラス選択

 

(シャルドネ、シュナンブランはブルゴーニュグラス)

 

この3拍子揃ったので美味しい相性だったのだろうと。

 

普通は寿司の完成度が高くとも、

 

ワインのコンディションが悪かったり、

 

あるいは二つ揃ってもグラスの選択が間違っていて

 

ワインの良さが引き出せない、という事もよくあるらしい。

 

そのようなことを考えれば、

 

こちらは酒と肴(ワインと魚)の専門なので

 

一般とは違うレベルで両方楽しめるようで、

 

特別だと褒めてもらえ嬉しい限りである。

 

堅苦しいマリアージュの話を持ち出さなくとも、

 

同じ持ち味の者同士引き合うのは当たり前で、

 

甘酸っぱい寿司に甘酸っぱいワインは良く合うのである。

 

絶対に!!!

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2017年6月29日(木)

双子や三つ子のようにそろって生まれても

 

背の高さが全く同じというのは稀だろう。

 

ワインの液面も全部が揃って同じというのはありえない。

 

熟成と共に目減りし、

 

それぞれ違うのが当たり前だ。

 

この写真の蔵出し、空輸のヴォルネも無作為にケースから

 

5本選び並べてみたが

 

液面の高さがそれぞれ違う。

この当たり前の事実を理解できないプロが日本には多いらしい。

 

先日あるインポーターさんから聞いた話だと、

 

「液面3cm以上は返品」と決めている飲食店もあるようだ。

 

またリリースして20年以内のグランヴァンをリコルクして

 

目減り分を増やしてもらうというのも聞いたことがある。

 

ワインを工業製品と考えてるのかもしれない。だから

 

年を重ねて自然の目減りがあるのは、

 

(質問されても飲んだことがないし)

 

売りたくないようだ。その結果、

 

発売されて5年以内のラベルもきれいで目減りもない、

 

しかし全く飲み頃になっていない高得点のワインの

 

流通を促進させてしまっている。

 

もっと教科書に書いてあることとは別に、

 

世界で常識とされていることを学ばないと

 

魂が揺さぶられ、心が感動で震えるワイン達は消えて行ってしまう。

 

 

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2017年6月10日(土)

     この頃フォローしている方のブログが、

私の意見と真逆なことが書いてあり、

驚いてしまった。それは、寿司にワインは合わない、

ピノノワールもカベルネもシャルドネもダメだというものだ。

合わないとういうのは、どのようなワインを

どのようなグラスで飲んだのか? その情報もないので勝手な推測だが

造られて5年以内のアルコール度数13度以上の物を、ボルドーグラスで

冷やし気味に飲んで、飲み終わってから寿司を食べたのではないか?

食べてから飲む、これが基本だがプロでも飲む順番が違う人が多い。

私なら、造られてから20年以上、出来ればこの’78年のような物をブルゴーニュグラスに

指2本分位注ぎ、寿司を食べてからゆっくりワインを飲む。

これで合わないと感じるのであれば、「〇〇〇〇だ」。

合わないはずがない、絶対に。その筆者はシャンパーニュやリースリング、

ヴィオニエを勧めているが(ダメではないが)ただ無難なだけで、

心が震えるようなペアリングはないだろう。

白で何か1種類と言われれば、辛口から甘口まで造る懐の深いシュナンブランの

「トゥーレーヌ」がお勧め。

 

赤は、30年以上経ったボルドー、ブルゴーニュ、それも

クリュボジョレが財布にも優しくてお勧めだ。いずれのワインも前日に抜栓し、

赤は最低20度で、然るべきグラスをきちんと選び、指2本分注いで

味わうのは常識だと思うがいかがだろうか?

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