2020年12月4日(金)

今回は勉強会で、会費は通常のワイン会の半分、そして

 

おつまみも軽めにするので開始時間も早めの16時から。

 

ワイン会に参加する前にお試しでという方もいらして、

 

ヴィンテージ赤ワインが初めての方もいらっしゃいました。

 

今回のワインはレギュラーメンバー達も飲んだことのない

 

レア物ばかり。というのはお題のカーミットリンチが、

 

30年以上前に書いた本の影響力でワインが品薄のため。

 

それでもやっと揃ったワイン達は、

 

アルコール度数表示はないが、どれも滓が多く、

 

香りも甘みも渋みもたっぷりで14度はありそうな

 

雰囲気で開始。

 

30年以上経っているのに若々しい香りに惑わされて、

 

皆、ごくんと飲んで顔が真っ赤になってしまった。

 

今まではこの辺からすぐに70年代、60年代と進むが、

 

今回はずっと力強い80年代。軽めのつまみは、

 

鶏ごぼうパイ、ヅケまぐろ寿司(赤身、とろ)、キッシュ、

 

レーズン入りソーダブレッドで

 

準体育会系テイスティングのようだった。

 

滓の多さと味わいの話になり、

 

輸入を始めた20数年前、メンバーの方が行かれたとあるお店と

 

取引があり「滓のあるワインだから」と返品された話で

 

大笑い。知らない方はその滓とは何?それほど悪者なのか?と

 

不思議がるかもしれないが、それは「美味しさが集まったもの」。

 

皆さん、一昔前の日本はこうだったんですよ。

 

滓が多いのが美味しさの証だと知らない人は、

 

令和の世にいないことを願っています。

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2020年11月29日(日)

冷凍も解凍も真空パックのままで生の時より美味しくなります。

 

なぜ生魚をわざわざ冷凍するか?

 

それは食中毒を起こさないためです。そして、

 

生より美味しく、安全に食べて頂くためです。

 

もちろん作業する時に手に傷があったり、鮮度落ちの魚を使うのは論外で、

 

一見ちゃんとしていても防げないものが、

 

寄生虫とヒスチジンの中毒です。

 

詳しくは以下の東京都のサイトで

魚を食べたら、じんましんが・・・ ~ヒスタミンによる食中毒~ |「食品衛生の窓」東京都福祉保健局 (tokyo.lg.jp)

 

簡単に言えば、無農薬の野菜にも虫がいるように、

 

天然の魚にも虫がいて、食中毒物質もあるということ。

 

これは調理者の技術や経験とは全く関係なく存在し、

 

積極的に対処しないと防げません。

 

 

それで安全を確保するために積極的に冷凍し

 

❛生の時よりも美味しくする❜

 

液体凍結技術で実現できるようになりました。

 

冷やしたアルコールに真空パックした魚を入れると

 

(大きさにもよりますが)通常の約10倍の速さで、

 

5分以内で凍ります。

 

そして氷水で解凍すると中心部から融けてドリップが出ずに

 

ほぼ生に戻り(ここが肝心のポイント)で、

 

‛洗い’のように身がちじみ、食感が良くなります。

 

より安全に、生の時よりも美味しくお届けするために

 

魚銀では生魚をわざわざ凍らせるのです。

 

 

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2020年11月29日(日)

その後気が付くと修行に行くことが決まってしまった。

 

大変お世話になった修行先、荻窪の東進水産は当時、

 

売り場面積当たりの売り上げ日本一という超繁盛店で、

 

常にその日仕入れて売り切る、を徹底していたので

 

新鮮なものしかないと断言できる店だった。

 

そこで先輩が用意してくれた刺身を食べて、

 

生まれて初めて「美味しい」と思った。

 

なぜ食べられたか分析してみると、

 

一番は鮮度で、できるだけ早く下処理しないと雑菌が増えて、

 

‛臭くなる’。でも手放しで食べられるようになったわけではなく、

 

特にまぐろ類は独特の臭みを常に感じ続けていて、

 

周りからは「戌年で鼻が利くから?」と冷やかされていたが

 

もう一つの原因は‛寄生虫’だった。

 

特にまぐろやかつおに多い寄生虫、

 

詳しくは粘液胞子虫類|「食品衛生の窓」東京都福祉保健局 (tokyo.lg.jp)

 

敵の正体が分かれば簡単で、それを除去するだけで

 

まぐろだけでなく‛臭み’の強い魚も美味しく食べれれる。

これは八角という北の魚で全身大トロで旨い、が

 

鎧のようなでこぼこした皮に臭みがあり、

 

皮を取って殺菌すると臭いが消える。

この殺菌は’紫外線’で行い、

 

特有の臭い(個性)と思っていた原因がなくなり

 

安心して食べられるようになった。

 

 

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