昨夜は待望のワイン会で、10名で9種類を試飲しました。
いつも聞かれる事で「ワインはいつ抜栓するのか?」を確認するため、
1996年のシャトーサンゾン(メインのカナールをマリネした)を2本用意。
1本は前日に抜栓、もう一本は開始直前に抜栓、そして試飲。
予告なしのサプライズとそのあまりの違いに一同再度サプライズでした。
やはりヴィンテージワインは「前日抜栓」が合言葉になりそうです。
酔ってしまう前に、少しずつ全種類試飲開始。
オードブル(本まぐろ漬(赤身、とろ)、赤貝、ほっき買、アン肝テリーヌ)に
合わせたシャンパーニュ’87アンリグートルブ。
5年前くらいまでは酸が強すぎて美味しく飲めず、
日本市場を全く意識しない、乳酸発酵をしない造りが逆に今は生き生きとした
味わいに仕上がり、シーフードに絶妙の相性です。
蔵に直接買いに行った’95年当時を思い出しました。
4番目は、’71シャトードサル。
昼間の澱引時の試飲では(前評判が悪かったにもかかわらず)
評判と違う旨さに驚き、澱まで「ゴクン」と飲んでしまいました。
料理に合わせるのはこのワインが今回は一番でした。
次のヴューシャトーセルタンもとても料理に寄り添い、出しゃばらず
絶妙のマリアージュで、ポイントは「酔い心地の良さ」です。
高くて手の出ないワインでしたがやっと今回間に合った’69ラフルール。
「バラの香りと余韻の甘さにうっとり」。この辺からワンマンショーの開始です。
このワインだけを飲んでいたいと思わせる魅力があり完成度の高さを感じさせます。
’70シャトーオーゾンヌに近い味わいです。
そして、多分今回の一番のダークホース’67ヴューシャトーセルタン。
外れ年と言われている’67ですが、フランスの有名酒販の二コラ専用の為内容が違い、
最後まで飲み飽きしない、そして料理ともマリアージュし価格も5万円以下と3拍子揃い。
8番目は家の女将のお気に入りの’66トロタノワ。
回りに気を配り、バランスが良く取れた味わいで、料理とマリアージュが抜群です。
ここまで来ると主役の座は奪われてしまったのか?と思いましたが、
ふわふわアワビのブールブランソースを食べて、
メインのカナールになると、やはり「主役はペトリュスだ」と分かります。
安定感と味の景色が違い、今まで味わったことのない、そしてここまでの
味わいを想像できないレベルで表現してくれました。
どんな料理が出てきても慌てることなくマリアージュしてくれますので、
一生に一度は飲まないと後悔する一流ワインです。
コーヒーを飲み終わっても余韻が続き、皆中々席を離れられませんでした。
参加メンバーのブログをリンクします。
http://blogs.yahoo.co.jp/daikatayose/35598897.html