ワインを美味しく飲むために、
つまみになるものをいつも考えている。
それも、皆が簡単に思いつかない物や
珍しい組み合わせ(マリアージュ)だが、
先ほど目にした記事にはとても興味深いことが書いてあった。
それは、チョコレートとデザートワインの事で、
普通はデザートワインより甘いものを選ばないことが
暗黙の了解のはずだが、その逆の事が書いてあった。
セオリー通りだと、飲み物が食べ物に勝ってしまうというのだ。
それなら何のために甘いワインを選ぶのか?
チョコレートを美味しく食べる為だけなら
お茶かコーヒーでいいだろう。
最初にチョコレートを食べてブランデーなどの
蒸留酒をなめるように飲み、
それをお茶かコーヒーで流し込んだ方が、
純粋にチョコレートの旨さが分かるだろう。
ただそれをしないのには、
チョコレートに隠れていた酸味や苦みが
デザートワインの旨味をより引き出してくれることを、
そしてその方が美味いことを先人たちが知っていたからだ。
いくら熟成が進んだなめらかなデザートワインでも、
デザートが甘すぎたらワインの味が消えてしまう、
あるいは消えたほうが良いと思って書いたのかもしれない。
普通のペアリング(食べ合わせ)でも、
最初に食べ物を口にしてからワインを飲む、
この順番を間違えなければ素敵な食事を楽しめると思う。
あの記事を読まれた方は、デザートワインの名誉のためにも、
十分に注意して楽しまれることを祈ります。