2017年3月4日(土)
とても不思議な解釈の違い

 

ワインを美味しく飲むために、

 

つまみになるものをいつも考えている。

 

それも、皆が簡単に思いつかない物や

 

珍しい組み合わせ(マリアージュ)だが、

 

先ほど目にした記事にはとても興味深いことが書いてあった。

 

それは、チョコレートとデザートワインの事で、

 

普通はデザートワインより甘いものを選ばないことが

 

暗黙の了解のはずだが、その逆の事が書いてあった。

 

セオリー通りだと、飲み物が食べ物に勝ってしまうというのだ。

 

それなら何のために甘いワインを選ぶのか?

 

チョコレートを美味しく食べる為だけなら

 

お茶かコーヒーでいいだろう。

 

最初にチョコレートを食べてブランデーなどの

 

蒸留酒をなめるように飲み、

 

それをお茶かコーヒーで流し込んだ方が、

 

純粋にチョコレートの旨さが分かるだろう。

 

ただそれをしないのには、

 

チョコレートに隠れていた酸味や苦みが

 

デザートワインの旨味をより引き出してくれることを、

 

そしてその方が美味いことを先人たちが知っていたからだ。

 

いくら熟成が進んだなめらかなデザートワインでも、

 

デザートが甘すぎたらワインの味が消えてしまう、

 

あるいは消えたほうが良いと思って書いたのかもしれない。

 

普通のペアリング(食べ合わせ)でも、

 

最初に食べ物を口にしてからワインを飲む、

 

この順番を間違えなければ素敵な食事を楽しめると思う。

 

あの記事を読まれた方は、デザートワインの名誉のためにも、

 

十分に注意して楽しまれることを祈ります。

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