2016年7月26日(火)

 

ワインを飲むためにはコルクを抜かなくてはならない。

 

でも開けるのが大変で、

 

特に「古いコルクは上手く抜けない」という人が大多数だろう。

 

 

普通のコルクスクリューを始めに刺したら、

 

次に二又の物を脇から滑りこませると、

 

 

あら不思議、「回しながらだと上手く抜ける」。

 

 

飲む前日に、このようにコルクを抜いてすぐに差し戻しておく事。

 

ただそれだけで、

古いワインが美味しく味わえるようになり、

 

自分の歴史を語り出してくれる。

 

出来れば、ワインに合わせたグラスを選べばベスト。

 

 

単一品種のワインは左の形のグラス、

 

例えばブルゴーニュやイタリア。

 

複数品種のワインは右の形に合わせるのが一般的だ。

 

 

しかしこのようなドイツのリースリングは、

 

ボルドータイプが合うようだ。

グラスの相性が良いと、古臭い香りが、

 

魅惑的な香りに変わる。

 

これが古酒の醍醐味だ。

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2016年6月26日(日)

 

昨夜の来客は、7月に(私の中で三ッ星)

 

都内のあるレストランに行くらしい。

 

その店でどんなワインが良いか尋ねられ

 

(たぶん置いてないと思うが)

 

「あの料理に合わせるなら」とこれを開けた次第。

 

その飲み残しに合わせたのは、

 

我が家の定番になっているアスパラ納豆。

 

(納豆が天敵の方にはお勧めしませんが)

 

 

根元から薄切りにしてレンジで2分30秒、

 

すぐにグレープシーズオイルをかけたもの。

 

こうすれば旨みが増し、油の酸化も抑えられ、

 

嫌われている一番の要因の

 

ねばねばと臭いが和らぎワインにも合わせやすい。

 

ただ醗酵臭は完全に消せないので、

 

チーズを食べているつもりになればOK、のはず。

 

ワイン歴30年以上の方からすれば、

 

「こんなつまらんワインを持ち上げて」と

 

お叱りを受けるかもしれないが、

 

こんなワインでも30年近く経てば、

 

「旨い!」のである。

 

まして、家で気軽にあるもので飲めれば文句はないはず。

 

 

 

もう一つのつまみは、冷凍ちゃんぽん。

 

カップ麺でレベルの高さは承知しているが、

 

冷凍ならもっと旨いだろうと試したのが正解だった。

 

日本酒なら蕎麦屋で一杯だが、ワインとなると

 

飲んだ後のラーメンだけでなく、

 

ちょっとひと手間で、

 

ワインを飲みながらもいける。

 

(アスパラオイルを入れ、

 

たこと蒲鉾は臭みが出るので除く)

 

なにせ乾物と生の素材両方の旨みが入っているので、

 

はっきり言って、生素材しか使わない欧風料理より旨い。

 

これに異論がある方がいらっしゃればご意見を賜りたいものである。

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2016年6月25日(土)

和食は結構多めに糖分を使うので、

 

あまり食後に甘いものが欲しくならないはずだった。

 

 

しかし最近は料理の組み立てが変わり、

 

和食特有の弱強弱強の繰り返しではなく、

 

砂糖を加減して食後のデザートを楽しめるようになってきた。

 

しかし、どこにでも解釈の違う店は必ず存在し、

 

写真の「うにプリン」はある店のスペシャリテで、

 

コースの3番目、刺身の次に出る。

 

カラメルソースの代わりの餡はソースに負けないほど甘く、

 

早くもデザートがでてきたようだ。

 

これに合わせる酒は日本酒では料理の良さを引き出せないし、

 

酒も楽しめない。

 

では、何を合わせるか?

 

そんな時はデザートワインの出番だ。

 

 

不思議なもので、日本酒より糖質が3~4倍もあるのに、

 

隠れた酸味と質感の違いで、

 

料理の材料と組み合わせが舌の上にきちんと並ぶのが分かる。

 

つまり、普段あまり気にすることのない出汁の味や、

 

卵の香り、うにの余韻、

 

そしてそれらをまとめる甘みと生クリームなどが

 

ワインを飲んだ途端に、

 

霧が晴れたように姿を現す。

 

「日本に長く暮らしていると、国籍に関係なく日本人になる」と

 

邱永漢さんがおっしゃった通り、

 

例外はあるとは思うが

 

甘みが強い料理でも出汁が入っていればデザートと区別がつくようになる。

 

これは圧巻なことだろう。

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