昨夜のワイン会その2
突き出しの小松菜の煮浸しと
蔵から直接買い付けたシャンパーニュの
絶妙のマッチングでスタート。
輸出用でないためガス圧が高すぎず、
さらにマロラクテイック醗酵をしていないので
今でもフレッシュなリンゴ酸と若々しい味わいで、
6年前のリザーヴワインと合わせると20歳とは思えない美味しさ。
であっという間になくなり、次の’82へ。ところが手元がくるい、
’70を先に出してしまう。でも以外にこちらがしなやかで、
次の刺身8種、さより椀ともぴったり。
初めに全種類一口ずつ(酔っ払う前に)皆でテイステイングして
味がわかっているが、
このシェフはワインに寄り添うように予想を上回るレベルで
味を調節してくれる。
安心して次の、うにプリンへ。
これはこの店のシグネチュアディシュで、
一度口にしたら誰もがまた食べたくて通ってしまう逸品。
そこで’82の登場で皆が驚く。
昨夜のワイン会 その3
この33歳ボルドーワイン、しなやか過ぎる(勿論良い意味で)。
まるでブルゴーニュのよう、
まだこれからの熟成を感じさせる酸味と柔らかな口当たり
(グラス自慢ではないが)に魅せられる。
次のカナールロティにサプライズが。
欠員の為急遽ワインを差し替えたが、納得のいかない物だったので
フランボワーズソースに落とした
(それは’59シャトーヨンフィジャック)。
カナールもこのワインで一晩マリネしたものをロースト。
ソースは穴子のたれより濃く
甘酸っぱい旨さで、両雄ラフィット、
ムートンと説明のいらない絶妙なマリアージュ。
昨夜のワイン会 その4
口なおしの寄せ物には12年物のバルサミコが忍ばせてあり、
ワインに寄り添う味付けには気が抜けない。
どこまでもワインを中心に考えたシェフの腕が冴え、
ただの具沢山の汁物は、大きめに切った野菜で
椀の底に隠した宝物が
見つからない工夫だとは、食べ進むまで気がつかなかった。
くえ(九衣)のブイヨンに和風だし、
それにあさりを入れたこのアクアパッツアで料理の昇華を体験できた。
昨夜のワイン会 その5
寿司の醤油もグランヴァンに負けない旨みと濃さを追加し,
何気なく見えても味わって行くと、
とんでもないものでバランスを取っている
のが分かるネタは、インドまぐろ中トロ(85k物)、
あいなめ1,5k物、そして一同驚愕
1、2k物の活あなご、ありえないほど、
脂ののった美味しいフグの味。
赤ワインでも美味しく頂けて
大満足でデセールのいらない夜になった。
グラスはロブマイヤーバレリーナタイプⅢ