写真右端のシャンパーニュ(アンリグトルブ)を訪れた20年前、すべてのサイズと
種類(ハーフから6Lまで)を仕入れ、少しずつ飲み比べてきた結果分かったことですが、
2本分のマグナムサイズ以上は手詰めで、機械でワインを瓶詰(早く瓶詰)すると、
ワインにストレスがかかり、後々味に影響が出てきます。
大きいボトルは蔵の看板なので、瓶詰もゆっくりと慎重に味に影響が出ないようにし、
もちろん美味しい原酒の割合が増え、熟成も穏やかにゆっくり進みます。
極端に言えば、ラベルは同じでも大きいボトルのワインは「別物」です。
左端の’87はハーフボトルなので今がピーク、でもこの外れ年のクリュブルジョワでも
しっかりした造りで、コルクの頼りなさは気になりますが、このクラスとしては90点。
次の’66オーブリオンは昨年開けましたが、ピークまであと10年はかかりそう。
’49パルメは今から10年以上楽しめ、最後の6L シャンパーニュはこれから30年以上
幸せを分かちあえそうです。
ハーフボトルは家庭の一人用のお風呂、6Lボトルは100人用の温泉にひとりで浸かって
いる感じで、ゆったりした、ゆとり感が違います。いつも言っていますが、飲み過ぎて
ろれつが回らなくなっても飲み続けたい1本です。