2015年1月17日(土)

 

このワインを飲んだ瞬間に心がとても穏やかになり、

特別な宗教観を持っていないのにも拘わらず「赦し」のワインだと感じました。

同じ感覚になったのは、1980年ごろパリで学生だった頃、友人に誘われて行った

このコンサートでした。

 

 

超有名なピアニストで当時86歳のヴィルヘルムケンプ。

 

 

多分聴けるのがこれで最後だろうと言われていたので、とても緊張して

この会場、サルプレイエルに行ったのを昨日のことのように覚えています。

ベートーベンのソナタ18番、シューベルト16番、そしてシューマン12の幻想小曲集。

ピアノを弾かない私でも分かるくらいに、ミスタッチが多かったのですが、

そんな事を気にさせないほど、穏やかに聴衆を皆連れて、

天国への階段を上っていくような演奏は正に「赦し」を感じました。

ワインも音楽もある一定のレヴェルを超えてしまうと、言葉では言い表せない次元の

「心満たされる」物を感じてしまうのかもしれません。

ヴィンテージは違いますが、このワインの1971年を来月のワイン会で開けます。

楽しみです。

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