2014年9月16日(火)

 

80%以上の人がワイングラスの力を信じていません。

とても残念なことです。

ワインの種類によって、味と香りの個性があり、同じ品種でも

育った場所(土壌)、育った年代(クローンの違い)、

そして醸造時の条件(酵母の種類)など様々な条件の違いが味に影響します。

それらを踏まえ、ワインに合ったグラスを選べば、

今まで感じられなかった味と香りを、届けてくれます。

「簡単にヴィンテージワインが美味しく飲める 3」でも書いたものですが、

度々聞かれるので、もう一度説明したいと思います。

 

 

このワインは、ロワール地方の銘酒「リュイ」のロゼです。

原料ぶどうの品種は「ピノグリ」と呼ばれ、同じピノ系統でも

あまり知名度がなく(美味しいと思われていない)、逆に言うと

とっても狙い目のワインです。

この生産者のすごいところは、他のワインでは出せない

魅力的な「桃」の香りをたっぷり出せるんです。

但し条件があり、よほど鼻が良く経験のある人でないと

右のボルドータイプ(普通のワイングラス)ではこれが

「梅」の香りになってしまいます。

左のブルゴーニュタイプのグラスで飲むと、

ふんわりと優しく完熟した「桃」の香りに包まれます。
大体80%以上の人が、「グラスでワインの味が変わるよね」と言いながら、

飲み比べると「うそー」と驚きの声を上げます。

この飲み比べで、驚かなかった人はまだいません!

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2014年9月15日(月)

 

このレヴェルのワインは、一言でいうと「美味い」のですが、

官能テストには向いていません。

なぜかといえば、色々な産地のワインをブレンドしているからです。

これでは産地を推測したり、もちろん「ぶどう」の品種を

尋ねるテストには出せませんね。
写真のコルクの先に付いている「ツブツブ」がわかりますか?

これは酒石酸というワインに含まれる「酸」の一種が

長い時間をかけて結晶になったものです。

業界の方ならご存知Calvet、サントリーさんが輸入したものです。

多分15年以上前の、取引先ホテルの土産だったと思います。

昨夜に引き続き、30年前の学生の頃をを思い出し、

セラーから「あの時」に近いワインを見つけたものです。

先日偶然同時期にパリに留学していた同窓生と話したのですが、

やはり、貧乏学生だった彼もこのクラスのワインが一番お気に入りで、

気の置けない「パリ時代の友」だったそうです。

グランヴァンだけでなく、このクラスのワインが普段着の「フランスの家庭料理」

だけでなく「日本の家庭料理」にもよく合うことを皆に教えないと

益々ワインの楽しみを知ろうとする人が減り、

世界一豊かな日本の食文化が寂しいものになってしまいます。

ちなみにこのワインのアルコール度数は11%で、グッと飲めます。

のど越しが良く今夜の「肉じゃが」にとっても合うんです。

試してみたくなりませんか?

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2014年9月14日(日)

1982年のぺトリュスを紙コップで飲んだ人がいた!そして、

これを実行した人がなんと「ロマネコンティも一気飲みした」と告白しています。

う~んんん!

お金の問題でなく、「ワインの神様への冒涜」でもなくもったいないですね。

折角こんなことができる環境にいながら、

心が震えるような美味しさを感じられなかったのは

それが無念です。

 

 

私が初めてワインに目覚めたのは、学生でパリに住んでいた1980年ころでした。

近所のスーパーで3フランくらいのヴァンドペイ(名もない地酒)を買い、

アパートに戻り飲み始めたとき、あまりの美味しさに「うわー!」っと

叫んでしまいました。

同じものはもうありませんが、それに近いものがこの写真のワインです。

このような安酒でも、鮮度の良いうちに、紙コップやラッパ飲みでなく

適切に飲めば、価格がロマネコンティやぺトリュスの300分の一以下でも

一生忘れられない感動を手に入れることができます。

試して見たい方はご一報ください。

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