2024年11月14日(木)

40年以上前のワインを飲むには、

 

ワインを買ってきて、コルクを抜いて、グラスに注ぐ。

 

これだけだと思っている人が大半だと思いますが、

 

この間にすることが沢山あります。

 

ここでは詳しく言いませんが、

 

既に良い状態のワインを手に入れている前提で

 

話します。

 

1)適切なグラスを揃える

 

我が家ではロブマイヤーバレリーナシリーズを

 

勧めています。

 

なぜならば、これよりも高価で

 

装飾性が高いバカラ等ありますが、

 

美味しく飲むということに着目すると、

 

(世の全てを試したわけではありませんが)

 

色々試した結果がロブマイヤーグラスになりました。

 

1990年代からはザルトのグラスが良いようです。

 

2)コルクを抜くのは24時間前。

 

モンラシェなどミネラル多い系は5日~7日前。

 

赤よりも白のシャルドネの方が開くのに

 

時間がかかります。

 

何故かと言えば、

 

「ワインが酸欠」だからです。

 

保存時に酸素は避けるべきですが、

 

飲むときは酸素がないと、

 

いつまでも眠ったままで、

 

起きてくれません。

 

飲む直前に開けたり、

 

何度もデカンタージュすると、

 

ワインも寝起きが悪く

 

味が荒れて美味しく飲めません。

 

くれぐれも先に替え栓を準備して、

 

(多分コルクが折れて砕けるので)

 

コルクを抜いたら速やかに替え栓をして、

 

18~20時間待って、

 

それでも開かない時にデカンタージュをします。

 

(シャンパーニュはしません)

 

そうすれば24時間目に美味しく飲めます。

3)ワインの温度を計って調整する

このような温度計を着けると、

 

体感と実際の温度の違いが分かります。

 

赤は22度、白は12度前後が良いと思います。

 

夏場は温度調整がわりに楽で、

 

冬場は22度まで上げるのが大変なので、

 

ホッカイロを貼ると良いようです。

 

このように飲み頃になったワインを試したい方は

 

魚銀ワイン会に参加されるのをお勧めします。

 

また質問があればHP問い合わせから、

 

あるいはインスタグラムのメッセージから

 

お尋ねください。

 

 

 

 

 

 

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2024年8月29日(木)

この蔵出しワインは外気温が15度以下の時期に、

 

ワイナリーから5日で仙台に届き、

 

それからセラーで25年眠っていました。

 

プロでなくともラベルの新しさと

 

ワインの液面の高さは気が付くと思います。

 

約40年前のワインがこの状態を保っているのは

 

普通はありえないことで、

 

時代の変化で届ける予定の飲食店が

 

次々閉店、そして大地震と出番が無いまま

 

今日に至ってしまいました。

 

其のおかげと言っては何ですが、

 

今回の試飲のチャンスが訪れました。

 

初めての方だけでなくレギュラーの方達も

 

蔵出しだけを飲むのは初めてで、

 

興味深々で始まりです。

 

いつものように前日24時間前に抜栓、

 

6時間前にデカンタージュをしながら

 

香りと味の開き具合を確認します。

 

蔵出しでコンデイションが良いと、

 

多分2000年代と間違うような香りと

 

まだ初々しい酸味を感じられます。

 

これは蔵出しワインに主に感じられる特徴です。

 

魚で言うと活魚のプリプリ歯ごたえを味わっている

 

ような感じです。

 

最初の1988年レヴォークランも味わってから

 

少しすると若いワインにはない奥行きと、

 

立体的なスケール感が出てきます。

 

甘みよりも酸味が強くほんのりとした渋みも感じます。

 

後味の余韻の長さが特徴です。

 

次の85年は3年の違いは大したことがないと

 

思われそうですが、

 

子供でも3歳になれば歩くししゃべるし、

 

大人しくしてくれません。

 

ワインの3歳違いもとても大きな変化があり、

 

まず香りの強さは同じでも熟成香が深まり、

 

落ち着きが違い、ずっと飲んでいたいような味になり、

 

安心させてくれます。

 

次のヴォルネーも同じで、

 

味と香りの奥行きが変わり、

 

つまみにとても寄り添ってくれるようになります。

さごちタタキはエシャーレット醤油で、

 

またカツオは山椒醤油と和からしで合わせると、

 

ワインと距離が縮まります。

 

写真の下の方に少しだけ写っているのは、

 

活わたりかにのケジャンで辛い唐辛子味の中に

 

甘みと旨味が加わったもので、

 

通常は韓国水あめを使うのを、

 

我が家ではスコットランドのヘザーハニーを

 

使っているのでよりワインに寄り添います。

そして〆は龍神丸で炊いたタコ飯。

 

これは日本酒で炊いたにも関わらず、

 

ワインにとても良く合います。

 

今回は熟成が約40年でも蔵出しは、

 

まだ若く、でも料理に寄り添って楽しめることを

 

一同で確認できました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2024年7月3日(水)

今夜は’64と’75の差し入れを頂いたので、

 

脇を固める同じ作り手の’80sメルシエと

 

’70sのヴーヴクリコ、

 

そして太刀持ちはドカステラーヌ’90sで

 

シャンパーニュの夕べを開催しました。

始めのカステラーヌはNVながらも

 

伸びのある味わいで抵抗なく

 

どんどん飲める魅力をアピールします。

 

次のメルシエはすでに全開で「甘い~」と

 

始めて参加された方も目を白黒させて

 

驚嘆されていました。

 

「でももっとすごい世界があるんです」と

 

70年代のヴーヴクリコに誘います。

 

NVでもこの時代は表情が豊かで

 

とても楽しめますが、

 

ロイヤルウェディングキュヴェには

 

道を譲る感じです。

 

実際にこのキュヴェではない

 

ポールロジェがウェディングに使われたらしいのですが、

 

ヴーヴクリコの心意気を感じられる味わいでした。

 

トリを務めたキュヴェドランペルールは

 

ロゼと見紛うばかりの色合いで

 

ラベルのブランドブランを確認しても

 

ロゼの気分で楽しめ、

 

この辺になると飲むときに泡の抵抗もなく

 

もちろんつまみとの相性は最高です。

オードブルは左上から

 

レタスとトマトサラダでドレッシングは

 

20年熟成シャンパーニュヴィネガーと

 

グレープシーズオイル。

 

右奥 このこ酢(青梅を漬けたシャンパーニュヴィネガー)

 

左手前 ボイルイカと自家製純生明太子(日本酒仕立て)

 

うに玉(塩水ウニを酒と塩で5日間漬け込んだ塩辛と卵焼)

 

あさりキャベツ

 

(キャベツのブレゼをガーリックグレープシーズオイルでマリネ、

 

酒蒸北海あさり1k25粒サイズをトッピング)

 

寿司左から

 

平スズキ5k物(山口産)、天然かんぱち1.2K物(宮城産)

 

生甘えび(山形産)沖詰め特大、さより閂(かんぬき)120g(宮城産)

アワビ、ホタテ、えびのブールブランソース

 

山形産天然あわび350g、

 

赤玉ホタテ(1000個に一個の珍しいもので、

 

普通の物より旨味が3倍以上感じられます)

 

メキシコえび(天然えびの中では1,2を争う味で

 

赤い卵を背負っています)

鶏のオレンジソース

 

バターキャラメルにオレンジとレモンを絞り、

 

ブランデー、はちみつ、コンソメ、そして

 

これにもシャンパーニュヴィネガーが入り

 

ソースが完成します。

 

鶏は白ワイン、ブランデー、オレンジで一晩マリネ、

 

そしてロースト。

 

ルポゼ1時間で完成です。

 

 

今回は初めての方が2名参加されて、

 

美味しい発見に驚ろかれたようでした。

 

ワインについて詳しくなくても、

 

美味しいものを皆と共有できる方なら

 

お一人様でも大歓迎です。

 

気軽にご参加ください。

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