2016年3月24日(木)

熟成肉が流行り出したと思ったら、

 

魚も負けずに熟成を仕掛けられている。

 

肉の場合は、(たぶん)科学的な裏付けの元に仕上げる

 

「ドライエイジング」で、

 

最終的には加熱調理をする。

 

一方熟成魚は1-2週間、物によっては20日以上寝かせ、

 

生食である。

 

細菌検査には2~3日かかるのだが、

 

提供する前に検査をしているのだろうか?

 

提供するタイミングと合わせるのは難しい思うが、

 

百歩譲って、板長が

 

「俺がやってるんだから心配ない!」と言いながら

 

「目力」でも使って滅菌しているのか?

 

一般的に、刺身用食材の滅菌方法を積極的に

 

開示している飲食店はないだろう。

 

出来ることは低温保存か内緒で希釈した塩素水で洗う事くらいだろう。

 

しかし、塩素の臭いが残り、生食時に不快になる(回転ずしのネタ等)。

 

先日、予約の取れない熟成魚の鮨屋で

 

ワイン会をやった人の記事を見かけたが、

 

科学的に考えて安全を担保していない物をなぜ喜べるのか不思議だった。

 

ワインを造る時も務めて衛生的にしていても、

 

酸敗や細菌汚染の心配があり、

 

ワイナリーではSO2やオゾンを使って滅菌をしていることを

 

知っているはずなのに、

 

なぜなにもしていない刺身や寿司ではOKなのか、だれか教えてほしい。

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2016年3月7日(月)

突然面識のない人から「あなたは75点、隣の人は98点」と

 

言われたら驚いてしまう。

 

しかし基準はどうであれ、物事をはい、

 

いいえで言う人たちにはこれが嬉しいらしい。

 

はっきり言わないまでも誰もが良いと認めている物に

 

分かりやすい点数を付ける、

 

それは画期的なことだろうが本人の承諾を得ずに

 

付けてしまったことは問題で、

 

これは有名な話だが点数を付けた人は犬をけしかけられたらしい。

 

写真の左端の物など「ぜひとも点数を付けてください」と

 

お願いしたらきっと、

 

「マイナス30点」と言われるかもしれない。

 

なぜなら、力強いタンニンが無く

 

色も味も薄く、そしてアルコール度数が低い(12%)。

 

しなやかでのど越しが良く、

 

チャーミングな味わいでいくらでも飲めてしまう、

 

そしてまだとても若々しい、

 

そんな美味しさは絶対評価されないだろう。

 

まして外れと言われている1952年製。

 

今から64年前のロゼ(キャップシールがピンクでロゼの印)

 

を含め色々飲んだが、

 

このしなやかでチャーミングなものが一番皆の心を響かせたのを

 

知っているのは当夜の参加者以外誰もいない。

 

これの妹分1957年(マグナム)を3月26日に開けることにした。

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2016年2月7日(日)

 

先日お会いしたマダムが、「ワインを飲むと頭が痛くなる。

 

そしてお店で飲むと頭が

 

痛くならないけどグッときて酔い心地が悪い。」と。

 

この話題で立話なんと40分。

 

わたしも真面目(くどいだけだが)だがこのマダムもまじめすぎ。

 

話がもっと続きそうなので、

 

理論ではなく証拠を見せることになったのだが午前11時。

 

真昼間だし初対面なので、

 

一番肝心のグラスの重要性を水で検証することに。

 

水の味の変わるグラスと大量生産の何を飲んでも変わらないグラスで

 

「純水」の飲み比べ。

 

余りの違いに驚き感心され、

 

「何か1本」という事で店主のハウスワインをお買い上げ。

 

2日後、やはり朝一番でご来店され、

 

「旨かった!1本一気に飲む勢いで飲めて、

 

頭が痛くならなかったし、酔い心地も悪くなかった」と

 

ご評価頂きほっと一安心。

 

偶然にも翌日、同じような疑問をもつ別のマダムが来店され20分立話。

 

お二人ともが口をそろえて言うには、

 

「自分たちに合うワインを選ぶ情報がない」、と。

 

どこに行って誰に聞けば飲みやすく、

 

酔い心地の良いワインに出会えるのか?

 

その答えはここにあると言えばいやらしくなってしまうが、

 

少し説明してみよう。

 

第二次大戦後、徐々に経済活動が盛んになり

 

ワインの生産量も増加してきたが、

 

オイルショック、ワインゲート事件などによりワインの価格が暴落した。

 

 

それに追い打ちをかけるように政権交代した社会党の

 

ミッテラン政権による

 

主要企業の国営化と相続課税の増加により

 

ぶどう畑を手放す生産者が増え、

 

次の相続の為に色々テクニックを駆使する者が増えた。

 

各地の生産者がFAXで直販を始め、現在も続いているが、

 

ごまかしの過ぎるネゴシアンが駆逐されてきた。

 

(最近はピエールブレ)

更に技術革新という名のもとに1995年ごろから

 

幅を利かすようになった、

 

ぶどう果汁の水分を凝縮或いは除去技術、

 

樽熟成もどき(オークチップで香り付)等、

 

生産者にとって、ぶどうの出来が悪くとも何とか美味しく(?)

 

造れてしまう今話題の「麻薬」のような物。

 

そして悪酔いの原因と考えられる農薬、亜硫酸、補糖。

 

一番知られていないが、

 

この補糖しすぎがグッとくる酔い心地の悪さの原因かもしれない。

 

ぶどう果汁を水増しし、補糖、

 

そして樽熟成させると美味しい雰囲気になる。

 

それを温度管理せず、

 

流通させたものを飲むとグッときて酔い心地が悪くなる。

 

一言で言えば簡単だが、これが現実かもしれない。

 

志の高い、国内の生産者のワインも

 

試飲会で試すと良いのだが、

 

店で一般消費者と同じに棚から購入すると悪酔いする。

 

この、流通段階で温度管理しないのも悪酔いに拍車をかける。

 

なぜか、だれも大声で言わないが

 

「ワインは瓶に入ったお刺身なんだ」と。

 

以上の事から分かるように、

 

無農薬(減農薬)、最低限の亜硫酸使用、

 

少ない補糖、流通時の温度管理、

 

これらの条件を満たしたものが

 

酔い心地のよい「飲み疲れしないワイン」と言える。

 

写真のワインは生産者がバラバラだが、

 

ぶどうの出来が良かった1959年の空輸物、

 

もちろんでセラーで温度管理しているので、飲み疲れしない、はず。

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