1本¥1000位のワインでも、
アメリカの偉い人が90点を付けることがある。
あの「飲む宝石」ロマネコンテイと同じ高得点だ。
でも両者は全く別物で同じ90点が付いただけ。
ただ困ったことにネットなどで売り出すときは、
「あのロマネコンテイと同じ90点ワイン」と大々的に宣伝する。
確かに¥1000としては美味しいが、
1本¥1000000以上のロマネコンテイには
1000回以上飲んでも味は追いつかない。
ワインの世界だけでなく他にも
分かりにくいものが多く、お寿司のサーモン(鮭でなく養殖ニジマス)、
縁側(普通は平目だがアブラカレイ)等。
安くて良いものがないはずなのに、
安くて良いものがある、「それはこれだ!」と
言わんばかりの紛い物が大手を振って歩いている。
だから皆もそんなものかと思ってしまう。でも
よく考えれば分かることで、¥1000円のワインが
ロマネコンテイと同じはずはないし、
天然の鮭がサーモンと同じくらい脂が乗っていたら、
また天然平目の縁側を握ったら1個¥2000以上になってしまう。
どちらが先かは分からないが、
「安くないと売れない」または「市場を独占しよう」
という販売者の思い込みや、
「一円でも安く買いたい」というありえない値段を
追い求める消費者も
そろそろ考えを改める時だと思う、事故に遭う前に。
写真の物は偽物ではなく、ルロワが引き継ぐ前のネゴシアン
テデュレールのロマネコンティ。
一番下手な瓶詰業者と言わたが、とても美味しかった。