簡単に言って「古いワインは味が濃くて美味しい」に尽きます。
なぜかと言えば、
写真のモエシャンドンの70年代の物は、
生産量が今の半分以下で、
寝かせたから美味しいだけでなく、
元々の味わいの豊かさが違います。
堀賢一著ワインの個性(p116から抜粋)によれば、
シャンパーニュの生産量は
1940年代1ヘクタールあたり24ヘクトリットル、
1980年代1ヘクタール66ヘクトリットル、
2005年は95.625ヘクトリットルです。
同じ予算で、若くて
有名な物も良いのですが、点数に惑わされているうちに、
写真のような飲む歴史遺産が
消えつつあります。
2003年のドンペリロゼに¥26000払うなら、
知名度は低いのですがこの写真のような、
ポールボキューズ料理コンクールスポンサーの
アランティエノ、日本にも少量入荷している、
アンリグトルブなどはもっと
コストパフォーマンスが高く、美味しさに驚くでしょう。
更にもう少し予算を足せば、言わずと知れたモエシャンドン、
そしてロシアをシャンパーニュで水浸しにしてしまうと
言われたヴーヴクリコなどなど。
バックヴィンテージを探せばまだ見つけられるので、
急いだ方がいいですね。
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