2020年11月25日(水)

このグラスを試して頂く時は、

 

別のグラスにも同じワインを注いで、

 

香を嗅いでもらうと、あまりの違いに皆さん驚きます。

 

飲まなくともグラスを顔に近づけただけで、勝負あり!の

 

感じです。

 

特にこの丸い形のグラスは響きの良いコンサートホールのように、

 

ワインの香りがグラスの中で響き渡り、

 

香りの花が満開に咲きます。

 

他のグラスで古臭く感じるワインでも

 

「魅惑的な良い香り」に変わります。

 

グラスを顔に近づけただけで「あれ、おかしいな?」と

 

皆香りだけで驚き、次に一口飲んで納得します。

 

味と香りだけでなく口当たりがデリケートで、

 

「唇にくっつくようだ」または

 

「バリアフリーで温度差を感じさせないで飲める」と

 

おっしゃいます。そして私だけかもしれませんが、

 

悪酔いしません。

 

この丸いグラスはピノノワールの魅力を存分に引き出し、

 

70年代のリシュブールは目の前で「バラが咲いた」

 

と思わせる素晴らしい香りがします。

 

次のボルドーグラスもビロードの上のような滑らかさで

 

ワインが喉を滑り落ちます。

 

そしてボルドーワインだけでなく本領発揮するのが

 

30年以上前のシャンパーニュです。

 

泡の喉越しがシャンパーニュの美味しさと

 

捉えて居る方が多いが、それは最近のことで、

 

シャンパーニュを他のフルートグラスに注ぐと

 

一瞬の泡立ちと共に香りが消えます。

 

このグラスで飲むときもシャンパーニュは

 

できるだけ泡をたてないように注ぐと、

 

味も香りも楽しめます。

 

そういうわけで、

 

高いワインをもう一本買うのであれば、

 

このグラスをお勧めします。

 

なにせ、水の味も変わるんですから...

 

 

 

#ロブマイヤーグラス

#ワイングラス

 

 

 

 

 

 

 

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2020年11月20日(金)

やっと本題に入り、バローロに舌鼓を打って頂くのだが、

 

初めにグラスで表情が変わり、飲み進んでいくうちに

 

酸化と温度変化でも変わっていくのである。

 

つまり、一口づつとはいえ同じ味はないのである。

 

本のページをめくっていくように一口づつ

 

味の表情と景色が変わり夢の世界へと誘う。

 

そしてそこにつまみが入ると景色が3D、

 

立体的になる。

 

イタリアワインなのでピザという話があったが、

 

なかなか手作りはできないので、それなりの物を

 

オリーブオイルで合わせて頂いた。

 

少しは腹の足しになるようチキンカツに

 

ハニーマスタードソース、

 

ささかまにドライトマトとバジルソース、

 

そしてサプライズの3本目。

このワインは最高に人気がない。

 

決してまずいわけではなく、甘口デザートワインと

 

いうだけで選ばれないワインだ。

 

ただ飲ませると皆「お代わり!」と口をそろえる。

 

このワインに合わせるのは黄色くて甘い物がいい。

 

一番はシュークリーム、プリンだが日本的なもので

 

最高の物が数多くあるが、今宵は

 

白かりんとう、カレーライス、チーズケーキ、

 

この3種をお出ししてマリアージュを確認した。

 

 

バローロの結論はこの25年でも美味しいのだが、

 

まだ酸味と渋みが料理の塩気と張り合ってしまう。

 

その攻防も楽しいのだが、

 

あと15年待ってみるのも良いと思う。

 

 

 

 

 

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2020年11月20日(金)

熟成しないワインは、

 

キャッシュフローを安定させるためにも

 

もともと早くお金に変えるのも目的だったので、

 

早く売り切らなくてはならない。

 

寝かせるコストも省け、ラベル汚損などの

 

クレームも激減するのが見込まれれば、誰が進んで

 

ワインを熟成させようと思うか?

 

そもそもの技術革新は高い志の元始まったと思うが、

 

何でも物は使いようで、その技術も使い方を間違えば、

 

只のなんちゃってワイン製造法になり、

 

あの有名5大シャトーの責任者の一人も、

 

「時代の流れに合わせて変えていかなくてはならない」

 

などと、のたもうたようである。

 

それで、現行のワインを批判するわけでなく、

 

理屈はさておき,味の違いを体験して欲しくて、

 

この試飲会を企画した訳である。(やっと本題に入れた)

 

2000年以降のワインしか知らない人が多いのは、

 

フランスの核実験ボイコットの影響で、

 

大量のチリワインが安価に流通したことが原因でもある。

 

大量のワイン愛好家を増やすのに役立ったのではあるが、

 

本来のワインの味わいではなく、

 

ぶどうジュースにアルコールを入れた様なものが

 

沢山流通した。

 

そのようなワインでは、

 

「マリアージュは語れませんよ」

 

と言うことを体験して欲しいのである。

 

それで今回は比較するために同じ地方のワイン、

 

バルベラダルバ2016年を先に飲んでから

 

バローロを飲んでもらった。

 

あまりの違いに「飲んだことのない味だ」とか、

 

「ぐいぐい飲めるし、気分悪くならない」と

 

お褒めの言葉まで頂いてしまった。当然これは

 

想定していたが、いくつになっても褒められるのは

 

嬉しいものだ。でもそれはワインであって主催者の

 

私ではないのだが。

 

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