2018年10月2日(火)

ボルドーの白ワインと聞くと、甘口デザートワインで

 

料理に合わないと思われているかもしれないが、

 

今回のヴィンテージワイン会のラインナップは全て辛口で、

 

「飲みやすくて料理に合うのに選ばれないワイン達」だ。

 

辛口と言ってもブルゴーニュのシャブリ等と

 

ぶどうの種類が違うため、若くても

 

ヒステリックな酸味があまりなく

 

「酸っぱくて飲みにくい」ことはないし、

 

右から4番目を除き、若ければ価格も割安。

最初のワインはあの有名なロスチャイルド家のRドリューセック。

 

甘口のデザートワイン用に育てたぶどうの中で

 

甘くならなかった糖度の低いもので造った辛口。

 

飲み込むまでは甘い香りで、のど越しから

 

素晴らしい切れ味で後味が爽やかで余韻も長い。

 

2番目は昔々、イスラムの王様に

 

 

「ミネラルウォーター」と言って献上していた優れもの。

 

 

とても透明度があり、飲みやすい。

 

 

3番目はブルゴーニュの白のように造りたかったらしい

 

 

カイユブラン。品種が他とほぼ同じなのに

 

 

まるでブルゴーニュワインのようだが、

 

 

後から包み込まれるような酸味の余韻は

 

 

とても気が利く「執事」のようだ。

 

4番目が今回のメイン、オブリオンの白。

 

残念ながらうちに来る前に保管温度が高く、

 

峠を越えてしまっていたようだった。

 

しかし皆の応援と熱気で後半には盛り返し

 

銘酒の底力を見せてくれた。
次もコンディションが定まらず、峠を越えつつある

 

’69カルボニュー。他と違うのは

 

シェリーのようだがまだワインらしさを

 

感じさせてくれるところか。

 

 

’66シャトーブスコの代打で登場したのは

 

 

とても珍しい川向こうのそれもあの横綱と

 

 

ほぼ同じ名でD’がない’64シャトーイケム。

 

 

このヴィンテージで横綱のデイケムと飲み比べても

 

 

バランスではこちらを高く評価したい。

 

 

’61のこの年はボルドーの超当たり年。

 

 

テーブルワインに毛の生えたくらいの物なのに

 

 

「素晴らしい」出来栄え。一番人気だった。

 

 

最後は’55生まれの方の為に準備したのに

 

 

その方がいらっしゃらなくて待ちぼうけだったワイン。

 

 

劣化がほとんどない、稀にみる仕上がり。

 

 

こうゆう風に歳をとりたい、と思わせるワイン。

料理は前回ブルゴーニュの白とほぼ同じにした。

 

酒蒸しタコ、鶏酒蒸し、ツナリエット、トマトピクルス

寿司 うに塩辛、平目昆布〆、ボタンエビみそ塩辛のせ

 

あわびのブールブラン(写真無)と続き

デセールはサプライズに’89リューセックを開けたので

 

和風の甘味のみたらし餅、鉄板のチーズケーキ、かりんとう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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