2014年10月20日(月)

秋は一雨ごとに気温が下がり、楽しいはずの週末も気持ちが沈みがちになりますね。

そんな時は気分が高まるビデオやゲームで過ごす方も多いと思います。

またゆっくりお風呂でリラックスするのも良いのですが、

私のお勧めは、レストランの語源になった「スープ」で、

これが心も体も温めてくれ、変な考えはどこかに消えてしまいます。

20年くらい前から「ほっこり」した優しい味のスープが増えてきたようです。

かぼちゃ、栗、さつまいも、とうもろこし、パプリカ等、さらに

根菜類にこれらを組み合わせたものも出てきました。

そして、もっと優しくいい気分にしてくれるのがこれです。

 

 

選ばせると絶対に選ばれず、飲んだら誰もが震えるような声で、

「美味しい!」と必ず言うワイン達、デザートワインです。

右端の物は有名なロゼシャンパーニュ「クリュグ」80年代のもので、

熟成によってまろやかになり、カラメルの甘さが口に残ります。

次は1988年のリューセックの辛口ですが、優しい甘さが

喉を潤し、余韻はすっきり。

1971年のリースリングはアルコール度数も弱めで、ふんわり

滑らかな甘みがスープの甘みとマリアージュ。

1955年シャトーディケム、これはデザートワインの王様ですが、

このレベルになると合わない料理を探すのがたいへんなくらい、

何でも美味しく合わせてくれます。

1959年ヴヴレ、これもトップクラスでほとんどの料理に合います。

甘口のデザートワインは秋の夜長を幸せにしてくれます。

たとえ冷たい雨が降っていても。

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2014年10月17日(金)

 

ロマネコンティを飲むと考えただけで緊張してしまいますね。

ましてや貴方がソムリエで、お客様にサービスする担当だったらなおのこと、

前の晩から眠れませんね。特別に手当てが出るわけでもなく、

少しでも飲ませてもらえるのならば我慢できるものの、

写真のような格安のネゴシアン物でもクロパラントゥーくらいするので、

美味しく飲んでもらって当たり前では気が引けてしまいます。

でも、邪魔なくらいの「諭吉」に囲まれ、毎日「諭吉で焼き芋」をしている方なら

なにも心配はありません。

金にものを言わせて、協会に腕利きのソムリエを頼めばよいのですから。

ただ、必死に働いてやっと手に入れた「ロマネコンティ」なら心持が違いますね。

一口飲んで、あまりの美味しさに気絶するくらいでないといけません。

何度も書いていることですが、そんな貴方に美味しく飲むヒントを。

出来れば3週間立てて保存、2日前抜栓、グラスは最低でもリーデル、

出来ればロブマイヤー ブルゴーニュグラスを用意。

ワインを18-20度に暖め、僅か20cc注いで、

ゆっくり香りを確かめながらテイスティング。

「これで美味しく飲みながら天国へ行けます」。

年末に試したい方は、ユーロが安い今が仕込み時です。

ご希望の方はお知らせくださいね。

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2014年10月16日(木)

子供のころはとても近づけないほど怖い存在でしたが、

一緒に働いたこの30年は毎日が戦い(親子喧嘩)で明け暮れていました。

晩年は戦う体力もなくなり「うまくやるしかないよ」と言って終わり。

90近くなっても毎日が初めての一日で「二十歳を4回繰り返しているんじゃないよ」

とも言っていたのが今でも新鮮で、山が動いても動じず、横綱相撲のような接客を

見ていると同じ年だったこのワインを思い出しました。

 

 

もちろん若々しさはありませんが、所謂「古臭い味」ではありません。

きっと長く厳しい年月を経てきたであろうに、そんなことは感じさせず、

驚くほどまろやかで、のどを通るときに遮るものは何もない

柔らかさに包まれた味です。

「こんな味わいには自分はなれないだろうな」と思いました。

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