2014年10月29日(水)

最近、北米を中心に「天然の本マグロ」の水揚げが盛んです。

家でも今年2度目の250kを超えるものが入荷し、先週土曜日から

大騒ぎしながらの作業が3日間続きました。

このように腹の「大トロ」からさくとりをします。

 

 

これは背のトロですが、こんなに脂がのっていても「食べあきません」。

 

 

この辺は霜降りの牛肉に見えちゃいますね。

 

 

味わいの一番深い場所が赤身で、色も濃く余韻がとても長い。

 

 

飲みこんでから4-5分くらい続きます(信じられないでしょうけど)。

魚臭いんではなくて、美味しい香りが続くんです。

やっぱりそんな時はこのワインにおさまりそうです。

 

 

1970年シャトーマルゴー www.uogin.com

作家のヘミングウェイが孫娘に「マルゴー」と付けてしまったくらい

お気に入りでした。

この1970年は当たり年で、味のバランスが素晴らしく、

口に含むとあまりの滑らかさに、飲もうとする前に、

あっという間に喉を滑り落ちてしまいます。

そして、ミントのような後味が「すう~っと」体に沁み込んでいきます。

このように体に沁み渡るようなワインは他にあまり見かけません。

聞くところによると、このマルゴーだけが「スティラージュを7回もして

酒質を磨いているから」だと知り納得しました。

くれぐれも最初に「天然本マグロ」を食べてから「マルゴー」を飲むこと。

順番が違うと折角のマリアージュが楽しめなくなってしまうので、

間違えないように。

マルゴーの余韻がずっと本マグロに寄り添ってくれます。

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2014年10月23日(木)

ワインは、原料のぶどうの成熟具合によって味が決まってしまいます。

理想的な年は、春から天気が続き、その後程よく雨が降り、

収穫前の3週間は地面が乾きすぎるくらい、遅い残暑に恵まれると

「ぶどう」は喜んで美味しい実をつけます。

簡単に説明してしまいましたが、このような年は50年以上熟成が続く、

美味しいワインができます。

ヴィンテージで言えば、写真左から

 

 

1982年 シャトームーランデカリュアド(ラフィットのセカンド)

黙って飲んだら「誰がセカンドって言ったんだ。連れてこい!」

と思わず叫んでしまいます。グランクリュと間違えるほどの旨さ。

1978年 ヴォーヌロマネ レシャンぺルドリ ダユ

この年の特徴で、とても若々しい柔らかな酸味が感じられ、

甘く長い余韻が続きます。

1971年 シュヴァリエモンラシェ シャルトロン

白ワインは赤ワインの1.5倍くらい早く熟成する為、

このヴィンテージをいい状態で飲んでいる人は少ないかもしれません。

余りの旨さに止まらなくなってしまい、先日一人で開けてしまいました。

大袈裟ですが人類の宝です。

1964年 モルゴン クリュボジョレ

東京オリンピックの年は良いワインが沢山できました。

ピノノワールの半値で楽しめる50歳のワイン。

滑らかさにうっとりします。

1969年 リシュブール ジャングロ

このころはDRC以上と言われていた名品です。

ぶどう樹齢や生育法など全てのお手本とされて物の一つ。

古典を知らずに現代を語れません。思わず「黙祷」してしまいます。

1953年 シャトーヴューシャトーセルタン

これも思わず目を瞑って跪いてしまいます。

「赦しを得た」感じのワインです。

どこまでも心が穏やかになり澄み切った気持ちになれます。

点数を付ければ100点のワイン。

これを飲んで美味くなければ、ワインは合わないかもしれません。

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2014年10月21日(火)

気にしないようにしていても、なんとなく自分の誕生日って気になりますよね。

そんな時「自分の生まれ年のワインを飲めたらいいな」って思いませんか?

 

 

この写真のようなワインなら、気軽な値段で友達や家族でワイワイ飲れそうです。

左から、’67シャトーヌフドパープ、’74リオハ、’85メルキュレ、

’85シャンボルミュジニー(これなんかラッパ飲みしたいくらい旨い)。

でもここぞとばかりに奮発して、

「あまりの美味しさに仰け反ってみたい」人はこれ!

 

 

中身は見えませんが、感動のグランヴァンも偶然揃っていました。

マグナムの’79ラトゥール、’75オーゾンヌ、’82クレールミロン、そして

’89ボーカイユ。

どれもまだ早いのですが、しいて言えば’82のクレールミロンが飲み頃のようです。

そして「あまりの美味しさに仰け反って」さらに「顎が外れる」のが、

今が旬の「嫁に食わすな」とよく言われる「秋さば」。

 

 

「炙りしめさば」にしてバルサミコ醤油で食べると、

赤ワインと驚くほどのマリアージュを楽しめます。

この「さば」1匹で10-15人は食べられてしまいます。

もちろん定番の味噌煮にしても最高ですね。

我が家では「仙台味噌に昆布を入れて熟成させること10年」の

特製味噌で味付けた「さばの味噌焼」が一番人気です。

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