2014年9月29日(月)

 

マッサンは本場スコットランドと同じ環境を求め余市に蔵を構えました。

しかし、理想を実現することは容易ではなく、

ウィスキーが出来るまでには3年以上の時間がかかり、

日本酒造りと同じように考えていた出資者たちに

理解を求めることは大変なことでした。

本物を求めたマッサンでしたが、ウィスキーの力強い風味に欠かせないはずの

余市の「ピート」は力が弱く、それが逆に日本的な柔らかい香りの

ウィスキー誕生のきっかけになったようです。

繊細な味わいは決して弱さではなく、細密画のように味のニュアンスを

上品に表現してくれます。

写真の花はヘザー(ヒースともいう)で、これが枯れて地中に埋もれ

「ピート」になります。

写真右はこの花のはちみつで、ヘザーハニー。

とても味が濃く、北の大地スコットランドの力強さを感じさせます。
http://www.uogin.com/

もし同じ花が遥か昔から余市に咲いていたなら、今頃日本のウィスキーも

もっと深い香りの物になっていたかもしれませんね。

(詳しくは小林先生からhttp://researchmap.jp/joaek9lt2-7116/?lang=japanese)

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2014年9月28日(日)

 

秋の味覚はさんま、栗、とくれば次は「いも煮」ですね。

お隣の山形県では、仙台と違って醤油味で牛肉の入った「いも煮」です。

こんな感じです。(http://www.kikuteacher.net/imoni/

毎週色々な仲間と何度も食べるのが恒例だと聞きました。

ワイン好きの私としては何か足りない気がします。

そこでいつものバルサミコを数滴入れ、

「いも煮」をより美味しくするワインを軽く冷やします。

 

 

このワインは中位の甘さで、野菜の甘みと牛肉の脂身の旨さの

両方を優しく受け止め、美味しく楽しい食事を演出してくれます。

1988年シャトードセロン

まだ生産は続いていますが、誰も知らない隠れた銘酒、

「和食で良かった」としみじみ感じるワインです。

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2014年9月27日(土)

 

世の「栗好き」の方々すみません。

私、残念ながら栗を美味しいと思ったことが今までなかったんです。

栗ご飯、栗の甘露煮等を友人宅で出されてもいつも困っていました。

きっと、前世で何かの因縁があって、

「お前は食べなくていい」とご先祖様が決めたと思ってたんです。

でも昨年のワイン会で、いつもの「ジャマン」さんに相談したところ、

この「和栗のタルト」を勧められ、皆が帰った後に恐る恐たべたら、

「え~うそー」と言いつつ完食!

今までのは何だったんだ、嘘だったんだ、というくらいの驚きの味。

そしてそれに合わせたのが、

20年前にパリで購入した1943年のアルマニャック(ブランデー)でした。

約70年の熟成から来る味わいに圧倒されながらも、

この「和栗のタルト」の美味しさをぐいぐい引き出して、

舌の上で「美味の展開」をしてくれました。

ちょっと甘くて固い、芋みたいだけど美味しくない「栗」が、

「食後にはこのブランデーと共にぜひ食べたい」に変わって

しまったんです。

でもこれが最後の1本と思っていたのですが、

 

 

家のセラーに別のメーカーのブランデーが隠れるように(うそ)、

眠っていました。

信じられないんですが、写真左端の物は1922年製で、

フラッシュを当てているのにあまりの濃さで、中が見えません。

 

 

うううう、今年中にもう一度「和栗のタルト」と合わせたい。

参加者を密かに募集している店主でした。(予定は11月下旬か?)

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